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「ちむどんどん」へ続く道 沖縄ブーム起こした「ちゅらさん」秘話
2022/5/17 11:00 3756文字沖縄の日本復帰から50年。芸能、エンタメは、沖縄戦で大きく傷付いた沖縄の人々を、そして沖縄を訪れる人々を、励まし、癒やし、元気づけてきた。後編は、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちゅらさん」が注目を集めてから、予想外のブレーク、沖縄出身者の音楽コラボ、印象的なエンディングまで「沖縄ブーム」を仕掛け
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「命どぅ宝」に込めたテーマ 沖縄ブーム起こした「ちゅらさん」秘話
2022/5/16 11:00 3018文字沖縄の芸能、エンタメは、沖縄戦で大きく傷付いた沖縄の人々を、そして沖縄を訪れる人々を、励まし、癒やし、元気づけてきた。日本復帰から50年。まずは21年前に「沖縄ブーム」を巻き起こしたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ちゅらさん」。地元出身の女優、国仲涼子さんの出世作でもある。「太陽に当たっているみた
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エンタメノート
講談師・神田京子さんの“2拠点生活” 金子みすゞの人生を作品に
2022/5/15 18:00 3567文字講談師の神田京子さん(45)は、2年前に東京から山口へ住まいを移した。そこで、「明るいほうへ」「わたしと小鳥とすずと」などの詩で知られる山口出身の童謡詩人・金子みすゞ(1903~30年)に出合い、その人生や作品を講談に仕立て、2021年度の文化庁芸術祭で優秀賞を受賞した。「私の救いにもなった前向き
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エンタメノート
子供たちにバイクで落語届けます 柳家かゑるさんが夏に本州一周
2022/4/28 16:00 1702文字新型コロナウイルスの感染拡大も3年目になり、芸人は寄席やライブを少しずつ再開しているものの、お客さんはまだまだ戻ってきていない。二ツ目と呼ばれる若手落語家は、生活の不安を抱えながらも芸を磨こうと必死だ。柳家かゑるさん(31)は、客を待つのではなく、夏休み中の各地の子どもたちにオートバイで出向いて落
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エンタメノート
「わかるかなあ」客に育てられたシュール 松鶴家千とせさん死去
2022/2/17 18:19 1138文字松鶴家千とせさんの「わかるかなあ、わかんねえだろうなあ。いえーい!」をテレビで見たのは子供の頃。サングラスにアフロヘア姿は実にインパクトがあったが、子供には正直、このフレーズ、さっぱり意味がわからなかった。 でも、なぜか面白い。ピースサインで「いえーい!」と友達同士でやっていた記憶がある。今振り返
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円楽さん、大名跡・円生襲名「もしかしたら手を挙げる」
2022/1/9 12:00 2123文字東京落語界の大名跡(みょうせき)、三遊亭円生が空席となって40年以上がたつ。「笑点」(日本テレビ系)レギュラーでおなじみの円生の孫弟子、六代目三遊亭円楽さん(71)は、七代目円生襲名への意欲を示している。いまも病と闘いながら高座に上がる円楽さん。なぜ円生なのか、その本心を聞いた。【油井雅和/デジタ
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落語家4代の海老名家の新年 88歳のおかみさんが祈る平和
2022/1/1 18:00 1856文字東京・根岸(台東区)はJR山手線の鶯谷と日暮里の間にあり、昔ながらの建物や路地が残る街。初代林家三平さんの妻でエッセイストの海老名香葉子さん(88)は、家族や一門の弟子に囲まれ、新しい年を迎えた。【油井雅和/デジタル報道センター】 ◇4代続く落語家一家の正月 林家一門は元日でも全員がそろうことはな
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毒舌マムシさんがアドリブで語った「心温まるクリスマス」
2021/12/24 05:30 1938文字俳優、タレントの毒蝮三太夫さん(85)が、自身がレギュラーを務めるラジオ番組で毎年のクリスマスに合わせて話してきた自作の童話「こなくてよかったサンタクロース」が絵本になった。実はこの話、36年前のクリスマスで番組中にとっさに作った「アドリブ」なのだ。そのきっかけをマムシさんに聞いた。【油井雅和/デ
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エンタメノート
今年のM-1は「安定感」VS「一発」 モグライダーに注目
2021/12/18 17:00 3662文字若手漫才師が芸を競う年末の風物詩「M―1グランプリ」。今年も、19日にABCテレビ(大阪市)・テレビ朝日系で生放送される。途中で4年間中断したこともあったが、2001年にお笑いコンビ「中川家」が初代王者になってから、ちょうど20年で17回目。放送作家の経験もある西条昇・江戸川大学教授(芸術学)に、
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エンタメノート
立川談志さん死去1年前、桂米朝さんとの15年ぶり“手打ち”秘話
2021/11/29 14:00スクープ 3831文字落語界で強烈な異彩を放ち、11月21日で死去10年を迎えた落語家、立川談志さん。75歳で亡くなる1年前の2010年11月、大阪市の寄席「天満天神繁昌亭」の落語会にサプライズで登場した後、上方落語の第一人者の人間国宝で、長年可愛がってくれた桂米朝さん(15年に89歳で死去)を訪ね、15年間にわたり疎
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エンタメノート
「普通にできない常識人」 談志さん没後10年 小朝さんに聞く
2021/11/21 10:30 4908文字落語界や芸能界を騒がせ続けた、落語家の立川談志さんが75歳で亡くなって11月21日で10年。落語ファンにも、そうでない人にも強烈な印象を与えながら駆け抜けた生涯だった。あれから10年、若い頃から談志さんに可愛がられた春風亭小朝さんに、「天才」「狂気」と呼ばれた談志さんの“実像”を聞いた。【油井雅和
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エンタメノート
「演技できひん」 尼神インターの渚さんに聞く初主演映画の魅力
2021/11/21 10:00 2363文字人気お笑いコンビ「尼神インター」のツッコミ担当、渚さん(37)らが主演するオムニバス映画「たまの映像詩集 渚のバイセコー」(蔦哲一朗監督)が、12日から全国公開されている。瀬戸内海に面し、美しい自然を誇る岡山県玉野市を舞台にした3作品で紡がれており、渚さんは第2話の「渚のバイセコー」で映画初主演。
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落語家・川柳川柳さん死去 90歳 「ガーコン」で異彩放つ
2021/11/19 12:21 2021文字戦中、戦後の思い出を爆笑落語に仕立てた「ガーコン」などで異彩を放ち続けた落語家、川柳川柳(かわやなぎ・せんりゅう、本名・加藤利男=かとう・としを)さんが17日、死去した。90歳。 埼玉県横瀬町生まれ。1955年、六代目三遊亭円生に入門し、後の五代目三遊亭円楽に次ぐ二番弟子に。三遊亭さん生を名乗る。
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エンタメノート
「ありがとう」 柳家小三治さん、急逝5日前 生涯最後の高座後に
2021/10/30 11:00 3038文字10月7日に81歳で亡くなった、落語家で人間国宝の柳家小三治さん。その最後の高座は、急逝の5日前の10月2日夜。東京・府中の森芸術劇場での「猫の皿」だった。小三治さんと長年の付き合いがあり、この落語会を担当した演芸プロデューサーの中村真規さん(69)に、その時の高座や会話を振り返ってもらった。【油
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エンタメノート
「自分も楽しく、お客さんも楽しませ」また聴きたい 柳家小三治さん
2021/10/12 11:00 2991文字「自分が楽しくなけりゃ、お客さまを楽しませることはできない――」。今月7日に81歳で亡くなった人間国宝の噺家(はなしか)、柳家小三治さんは、長年病気と付き合いながら、この新型コロナウイルス下でも現役として高座に出続けていた。亡くなる5日前にも元気な姿を見せ、上機嫌で高座を下りたという。急逝の知らせ
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小さな体で、どつきどつかれ半世紀 芸人・正司敏江さんをしのぶ
2021/9/23 16:00 2522文字「絶対に無傷で、コロッと見せようと」。9月18日に80歳で亡くなった漫才コンビ「正司敏江・玲児」の正司敏江さんは、玲児さんとの「どつき漫才」で一世を風靡(ふうび)した。仮面ライダーも顔負けのドロップキック、スナップの利いたビンタ……。観客がドキッとするような強烈なツッコミで見る人を沸かせたが、すべ
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オフコースを推したパーソナリティー逝く 伝えた「人のぬくもり」
2021/9/4 16:00 3699文字まだスマートフォンも、コンビニもないころ。日曜日の深夜、ある1時間のラジオ番組が人気を集めた。ニッポン放送の「全日空ミュージックスカイホリデー」(1976~84年)。パーソナリティーは「そらまめ」の愛称で慕われた滝良子さんだった。親しみある声とトーク、売れる前のオフコースなどを見いだす確かな目が若
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「言葉が決定的に欠けている」 立川談四楼さんの菅首相像
2021/9/4 12:00 2548文字歯に衣(きぬ)着せぬ発言を続ける落語家の立川談四楼さん(70)は、ツイッターで菅義偉首相(72)が、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に立候補しない考えを明らかにしたことを知った。「新型コロナウイルス対策に全力を尽くし……」という菅首相のコメントを聞かされた直後の談四楼さんに感想を尋ねた。【
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好楽さん「あたしは甘えて育ったんです」 不寛容時代のおおらかさ
2021/8/28 18:00 3202文字不寛容な時代、と言われて久しい。不安や悩み、ストレスを抱え、新型コロナウイルスの感染拡大もあって、腹を立てずに楽しく生きるのはなかなか難しい。そこでふと思い浮かんだのが落語の世界。人気長寿番組「笑点」(日本テレビ系)のレギュラー、三遊亭好楽さん(75)のキャラクターに癒やされる人も少なくない。そん
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海老名香葉子さん「戦争のつらさを伝えないと」 米寿を前に思い
2021/8/22 08:00動画あり 3095文字東京オリンピック開催中だったとはいえ、今年は8月6日の広島原爆の日にNHK総合テレビで戦争の特集番組が放送されなかった。戦争体験者は少なくなり、次代へ語り継ごうという動きはあるものの、その先を心配している人は少なくない。終戦から76年がたっても変わらずに戦争反対を訴える「おかみさん」、エッセイスト
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