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てんかんの子に寄り添うアプリ 「ナナカラ」に熱い支持 発作状況や服薬履歴を記録
2/3 11:00イチオシ 1905文字てんかんの子を抱える保護者から熱い支持を得ているスマートフォンの無料アプリがある。2020年3月に配信が始まった「ナナカラ」。子どもの発作の様子を動画で撮影したり服薬履歴を詳細に記録したりできるのが特徴で、ダウンロード数は約5000に及ぶ。アプリは延べ250人の保護者の意見を基に開発され、現在もバ
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がんサバイバーの「病院どう選ぶ?」 元モーレツ社員83歳、大学院で研究中
12/30 11:00イチオシ 2270文字2人に1人ががんになるといわれる現在の日本で、治療を受ける病院をどうやって選ぶのか。どこでも等しくがん治療が受けられるよう、国は一定要件を満たした病院の整備を進めるが、選択のための情報を手に入れるのは難しい。この現状を改善しようと、膵臓(すいぞう)がんを克服した「がんサバイバー」の高齢男性が大学院
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HPVワクチンで「子宮頸がんリスク5割低下」 スウェーデンの研究チーム
10/4 16:45 818文字子宮頸(けい)がんなどを予防するHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンを接種すると、子宮頸がんになるリスクが5割低下することがスウェーデン・カロリンスカ研究所などのチームの研究で分かった。17歳未満で接種すると、リスクは9割も低下した。HPVワクチンによる子宮頸がん予防効果を実証した世界初の研究
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手術中、自動で麻酔薬 福井大などがロボットシステム開発
5/14 10:51 707文字福井大医学部の重見研司教授(麻酔・蘇生学)らの研究チームが外科手術中の麻酔薬投与を自動制御する日本初の「ロボット麻酔システム」を共同開発し、臨床試験を開始した。麻酔科医の負担や患者のリスクの軽減が期待できるという。来年度末までに治験を終了し、2022年度の製品化を目指す。 国内で実施される全身麻酔
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がん患者に「言葉の処方箋」 「人生いばらの道、されど宴会」哲学外来が映画に
4/20 10:32 1014文字がん患者らの治療への不安を取り除こうと、順天堂大の樋野興夫(ひの・おきお)名誉教授が10年ほど前に始めた「がん哲学外来」を描いた映画が、来月3日から東京・新宿を皮切りに各地で順次上映される。タイトルは「がんと生きる 言葉の処方箋」。がんと診断され、一度は絶望しながらも、温かな言葉によって再び立ち上
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孤独な闘病、進学、就職・・・15~39歳「AYA世代」のがん 理解と支援を訴える患者たち
2/16 18:31 997文字競泳の池江璃花子選手(18)の白血病公表を機に、若い世代のがんに注目が集まっている。特に15~39歳は「AYA(Adolescent and Young Adult=思春期と若年成人)世代」と呼ばれ、就学や結婚など人生に大きな影響を与える出来事を迎える一方、理解されず孤立しがちだ。国も対策に本腰を
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初の錠剤は服用1回タイプ インフル新薬に高い注目
12/30 18:13 897文字インフルエンザが本格的な流行期を迎えている。厚生労働省によると、23日までの1週間の患者数は全国で推計31万3000人。正月休み明けに会社や学校が再開すると、さらに感染者が増える恐れがある。そんな中、今季は利便性の高い新薬「ゾフルーザ」が登場し、治療薬の選択肢が広がっている。 インフルエンザ治療薬
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MMJ編集長のニュースな医学
「体にいい、悪い」は誰が決める?
5/18 06:30医療プレミア 930文字「日本人はいませんでした」 海外の大事件、事故を伝えるニュースの最後に付く一文に、「日本人さえ無事ならいいのか」というメディア批判があるそうだ。残念な誤解だが、批判したくなる理由も分かる。「日本人は……」の簡潔な一文が「その他の国の人」という比較対象のある文脈に置かれると、対比の意味合いを帯びる。
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2045年の人々の評価は? 全中学生対象のピロリ菌検査
4/14 06:30医療プレミア 910文字1983年発見という新参者の病原体ながら、ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の知名度が高いのは、胃炎、胃がんの原因菌というだけでなく、妙にかわいい名前のせいでもあるだろう。「ピロリ」は胃の出口を指すラテン語に由来している。 発見者のウォーレンとマーシャルは、2005年にノーベル賞を受賞した。胃炎の
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祖母の思い出にインスリン製剤の進歩を考える
3/3 06:30医療プレミア 932文字小学生のころ、祖母の早朝の通院によくついて行った。祖母は長年糖尿病を患っており、開院前の病院でインスリン注射を受けるのが日課だった。薄暗い一室で見た、インスリンの入ったガラスの注射器の鈍い光が記憶に残っている。 そんな40年も前のことを思い出したのは、インスリン製剤のめざましい進歩に触れたからだ。
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受動喫煙防止の効果
2/8 07:00医療プレミア 930文字通勤時、一組の親子とすれ違う。スモックを着た男の子とお母さん。手をつないで歩く様子はほほえましいが、私の目はつないだ手と反対側の母親の手に握られたたばこにくぎ付けになる。「なぜ幼稚園に送った後まで我慢しないのか」「そもそも子どもの受動喫煙が気にならないのか」「たばこを持つ手が子どもの顔の高さにきて
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水痘ワクチン開発した日本人
12/17 06:30医療プレミア 938文字2014年10月から公費負担による定期接種となった水痘ワクチン。前年12月、その方針決定を報じる記事を読んだ時、皮肉な巡り合わせに思わず声を上げた。1週間ほど前、同じ社会面にそのワクチン開発者である大阪大名誉教授、高橋理明(みちあき)さんの訃報が載ったばかりだったからだ。 高橋さんは米国留学中、幼
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酒豪ジェームズ・ボンドのブラックアウト
11/18 07:25医療プレミア 949文字非常に、ごくごくまれにではあるが、楽しいお酒が過ぎて、どうやって帰宅したのか覚えていないことがある。国立病院機構久里浜医療センターの松下幸生(さちお)副院長によると、こうした記憶の欠落は「ブラックアウト」と呼ばれ、アルコールのために脳の神経伝達物質が働かず、直近の記憶が長期記憶に移行するのが妨げら
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研究成果、伝える責任感
10/22 07:25医療プレミア 941文字2014年5月に難病法が成立し、医療費助成の対象疾患が56から300程度に拡大した。拡大以前より、助成対象となっている難病の一つに、原因不明の肺疾患「特発性肺線維症(IPF)」がある。IPFは、肺の細胞が傷ついて硬く線維化し、呼吸機能が低下する病気だ。国内の患者数は約1万3000人と推計されている
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疼痛緩和は「正義」だ
8/12 07:10医療プレミア 920文字人生で2度目のぎっくり腰を経験した。突然襲った激痛が消えるまで数日間、床に伏せながらつくづく思った。「痛いのは嫌だ」 痛みは実は人の体にとって重要な感覚だ。糖尿病患者が病気に気付いたときは既に進行していたというケースは、神経障害の痛みなど初期の自覚症状が乏しいために起きる。一方、がんのような深刻な
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アスピリンでがんの再発を予防!?
7/2 08:30医療プレミア 929文字「アスピリン」と聞けば、健康で薬と無縁の人も「あの痛み止めの……」と思い当たるだろう。1899年の発売以来、世界中で使われる解熱鎮痛薬の代名詞的存在だ。近年は解熱鎮痛薬の用量より少ない用量(100ミリグラム)を服用すると、血が固まるのを防ぐ抗血小板作用を発揮することが分かり、脳梗塞(こうそく)患者
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