メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

月刊都市対抗

今季就任、3主将の覚悟 大一番、先頭に立つ

 都市対抗2次予選が17日、全国のトップを切って近畿でいよいよスタートする。今秋の日本選手権(京セラドーム大阪)出場権をかけた日本野球連盟(JABA)主要大会は終了。東京ドーム行きを争う大一番を前に、今季新たに就任した3人の主将にスポットを当てる。

    世代交代託され NTT西日本・長田涼平内野手(28)

    6年目で主将に就任したNTT西日本の長田

     ベンチから勢いよく飛び出し、全力疾走で守備に向かう姿はまるで高校球児のようだ。「器用なタイプではないので気持ちを前面に出さないと誰もついてこない」。入社6年目の新主将はチームを活気づけようと懸命だ。

     チームは昨年、都市対抗、日本選手権とも1回戦敗退。今季は世代交代を図るために高本泰裕、赤嶺慎ら主力のベテランが現役を退く中、大原周作監督から「チームを良くしたいという思いが行動に表れる男」としてまとめ役を託された。

     大分・柳ケ浦高から愛知学院大に進み、3年秋には明治神宮大会準優勝、4年秋には打率4割2分4厘で愛知大学リーグの打率2位に入った。左投手を得意とする右のアベレージヒッターで、NTT西日本では一昨年秋の日本選手権から主に二塁手として定着。今季は一塁手に回り、打撃により集中できるようになった。

     先月下旬のJABA京都大会で6番打者として打率3割7分5厘をマークし、準優勝した今月のJABA九州大会では打率4割6分7厘で首位打者賞を獲得。「力まないように、チャンスでも自分で決めようと思い過ぎず、つなぐ意識を大事にしている」と明かし「どんなに調子が悪くても、自分が弱さを見せることだけはしない」と責任感も強い。

     チーム名が電電近畿だった1965年を最後に半世紀以上も遠ざかる都市対抗の頂点を目指し、並々ならぬ覚悟でグラウンドに立つ。【浅妻博之】

    志願の重責、結束説く ホンダ鈴鹿・中村毅外野手(26)

    5年目を迎えホンダ鈴鹿の主将を務める中村

     4日にあったJABAベーブルース杯のリーグ戦は、JR東日本東北に4-11で八回コールド負けした。試合後のミーティングで「何回こういうゲームをするのか。もう一回練習から考えろ」と語気を強めた。打線が一回に6球で3点を先取しながらの逆転負け。優しい性格だが「言うことは言わないと」。投手陣に発破をかけた。

     名前が同じ読みの、プロ野球・中日で捕手だった中村武志さんに憧れて野球を始めた。岐阜・中京(現中京学院大中京)高を経て亜大に進んだ。大学3年から2年連続で全日本大学選手権準優勝、4年時は明治神宮大会制覇に貢献した。入社した2014年から4年連続で補強を含めて都市対抗に出場。15年には社会人日本代表に選ばれた。

     身長172センチながら定評のある守備に加えて、逆方向への打撃と仕事人だ。昨年11月に甲元訓監督に「やりたい」と名乗り出て、主将を同学年の大城戸匠理から受け継いだ。「経験も豊富。真面目でチームのことをよく考えている」と甲元監督。若い選手が多いだけに、リーダーとしての期待も大きい。

     これまでの野球人生でレギュラーばかりの選手が大半。試合に出るため安打といった結果を欲しがるチームメートには「進塁打を打ったり、ベンチで声を出したりするのも結果の一つ」と言い聞かせる。東京ドーム行きの切符を手にするためには、チーム一丸となって戦うことが何よりも重要だからだ。【藤田健志】

    経験不足補う JR九州・東向誠内野手(29)

    JABA九州大会の宮崎梅田学園戦で一塁を守るJR九州の東向

     若返りを図るチームの中で、2009年日本選手権優勝、10年都市対抗準優勝を経験した数少ない存在だ。昨年の都市対抗は8年ぶりに予選敗退に終わっており「若い選手と新しい歴史を作っていく」と巻き返しを期す。

     大阪・上宮太子高から入社12年目。昨年は日本選手権も初戦で敗れ、野中憲二監督から「若いチームに経験を伝えてほしい」と指名された。入社後の主将4人を参考に理想像を考えたが、結論は「自分らしく」だった。

     練習中に決められた場所まで全力で走らない選手には注意し、試合中にベンチが静かな時は声を出して盛り上げる大切さを説く。「嫌がられることでも、チームにプラスになると思うことは伝える」。当たり前のことを徹底する大切さを知っているからだ。

     全国の頂点に立った頃に比べ、現在のチームが技術面で劣るとは感じていない。課題は「経験不足による勝負どころでの野球勘の違い」だ。9日のJABA九州大会の初戦は、NTT西日本に延長サヨナラ負け。タイブレークに入った十回表に3点リードしながら、直後の守りは先頭への四球でピンチを広げ、4点を奪い返された。投手陣を落ち着かせる声掛けが、チームに欠けていたと反省する。

     都市対抗の九州代表枠は今年から1減の2になった。25日からの予選は厳しい戦いが予想されるが「第1代表の座をつかみ、3枠に戻るよう全国で勝ちたい」と決意を語る。【佐野優】


    主要JABA大会の結果

    大会名     優勝           準優勝

    東京スポニチ  ホンダ          ホンダ熊本

    静岡      三菱重工名古屋      JR東日本

    四国      ホンダ          トヨタ自動車

    日立市長杯   JR東海         日立製作所

    岡山      大阪ガス         日本通運

    長野      トヨタ自動車       西濃運輸

    京都      パナソニック       東芝

    ベーブルース杯 西濃運輸         日立製作所

    九州      三菱日立パワーシステムズ NTT西日本

    北海道兼東北  NTT東日本       JX-ENEOS

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. アメフット 日大の内田前監督、改めて「指示ではない」
    2. 森友学園 財務省が国会に提出した交渉記録のPDF
    3. 京都 「道路でこたつ」の若者を逮捕 京大院生ら2人特定
    4. アメフット 日大選手の会見 三つのポイント
    5. アメフット 内田前監督、常務理事の職務一時停止し謹慎に

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]