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7年目の挑戦

都市対抗野球 初出場・トヨタ自動車東日本/下 測定器で目標数値化 「先輩」チームに学び /岩手

 6月の都市対抗野球2次予選東北大会で、チームとして4割近い打率を残し、防御率2・33をマークしたトヨタ自動車東日本(金ケ崎町)。創部7年目での本大会初出場へと成長を促したのは、グループ企業で本大会優勝経験があるトヨタ自動車(愛知県豊田市)での研修だった。

     昨年10月、4日間の日程で実施。トヨタ自動車硬式野球部の練習方法やチーム作りを学び、選手から技術指導を受けたり、コーチやトレーナーにトレーニング方法を聞いたりした。

     羽田野恭平選手は野手代表として参加。そこで教わったのが、スイングスピードの計測だった。チーム内でのコミュニケーションを大事にしているトヨタ自動車。その一環としてスイングスピードを測っていたが、羽田野選手は「冬場の練習が限られる自分たちにとってはモチベーションも上がり、メリットしかない」と考えた。研修後チームに戻ると、測定機器を導入して2週間に1度スピードを測るように。全員がシーズン開幕の4月までに何キロスピードを上げるか目標を立て、数値の推移を三鬼賢常監督にもチェックしてもらった。

     目に見える形で成長が分かるようになったことで自信がつき、練習量も落ちなかった。昨季チーム最多の6本塁打を放った大谷龍太選手はスイングスピードが8キロ向上。今季の本塁打は既に6本と昨季に並んでいる。三鬼監督も「冬場の振り込みに選手が自信を持っており、それが打撃の好調につながっている」と話す。

     一方、投手代表として研修に参加したエースの阿世知暢(あぜちとおる)投手は、変化球のストライク率を測る取り組みを知り、変化球でストライクを取る重要性を改めて実感した。練習では、投球練習中に「次は絶対にストライク取ります」と宣言してから変化球を投げ込むなど工夫。1次予選県大会決勝では被安打4、1失点に抑え、一人で投げ抜いた。

     さらに、選手間のコミュニケーションを活発にしようと、投球練習時にできるだけ打者に立ってもらうようにした。「今のコースは頭になかった」「この球だったら手が出る」など打者からの評価を意識することで、球の精度が客観的に分かるようになっただけでなく、練習の雰囲気も良くなった。藤本泰輔コーチは「ベテランが若手にアドバイスする機会も増え、投手陣全体の責任感が生まれた」と話す。それが2次予選での継投策の成功につながった。

     チームは今月に入って関東に遠征。オープン戦で強豪のSUBARU(群馬県太田市)相手に接戦に持ち込むなど、勢いは衰えていない。

     13日に東京ドームで開幕する都市対抗野球大会。17日の初戦、東芝(川崎市)戦に向け北見昂之主将は「細かい部分の修正をして、自分たちの得意な形を作れるようにしたい」と闘志を燃やしている。【三瓶杜萌】

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