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第89回都市対抗野球

きょう開幕 32チーム混戦必至 東京都(NTT東)連覇なるか

 第89回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)は13日、東京ドームで熱戦がスタートする。前回優勝で推薦出場の東京都・NTT東日本が2012、13年の横浜市・JX-ENEOS以来、史上6チーム目(7回目)の連覇を果たすか注目される中、出場32チームの実力は伯仲している。優勝旗の「黒獅子旗」をつかむのはどのチームか。混戦模様の戦いを展望する。【平本泰章】

     ◆Aブロック

    2年目堀、エースに

    東京都・NTT東日本の堀=北村隆夫撮影

     連覇を狙う東京都・NTT東日本は5月の北海道兼東北大会で優勝。2年目の堀がエースに成長し、打線も4番・喜納、5番・越前を軸に勝負強い。名古屋市・東邦ガスは、今季から先発に転向し安定感のある右腕・小椋の出来が鍵を握る。

     昨年4強の横浜市・三菱日立パワーシステムズは、「乗れば手がつけられない」(後藤隆之監督)という強力打線を誇る。鈴鹿市・ホンダ鈴鹿は左右の平尾、滝中が両輪の投手力で立ち向かう。

     2年ぶり出場の大阪市・大阪ガスは2次予選5試合で計5失点と投手陣が充実する。打線も2年目の近本が中軸を担い、攻守にレベルが高い。長野市・信越クはエース高橋を中心に3年ぶりの白星を目指す。

     4度目の出場で東京ドーム初勝利を狙う福岡市・西部ガスは、ともに2年目右腕の山田、立石を擁する。君津市・新日鉄住金かずさマジックは、DeNAから松本が今季加入し、しぶとい攻撃が持ち味だ。

     ◆Bブロック

    初出場、強豪に挑む

    京都市・日本新薬の榎田=渡部直樹撮影

     今大会唯一の初出場、岩手・金ケ崎町・トヨタ自動車東日本が、出場チーム中最多の7度優勝を誇る川崎市・東芝に挑む。社会人日本代表の佐藤旭が2番に座る東芝の攻撃的な打線を、トヨタ自動車東日本のエース阿世知がどう抑えるか。

     ともに優勝経験を持つ東京都・JR東日本と大垣市・西濃運輸の一戦は1回戦屈指の好カード。JR東日本は高卒2年目の太田ら若手投手、西濃運輸は上位の原田大、清水をはじめ、新人4人に注目だ。

     一昨年8強の京都市・日本新薬は左腕・榎田、最速153キロの岩本と投手力がある。4強入りした第82回大会(2011年)以来の勝利がかかる鹿嶋市・新日鉄住金鹿島は福盛、高畠、林の中軸が勝負強い。

     昨年8強の広島市・JR西日本のエース加賀美と、16年12月のクラブ化後の初勝利を目指す札幌市・JR北海道クの投手陣の柱を担う武藤は、ともに元プロの右腕。1点を争う展開になりそうだ。

     ◆Cブロック

    第1代表、ひしめく

    大津町・ホンダ熊本の荒西=徳野仁子撮影

     第1代表の5チームがひしめく。昨年準優勝のさいたま市・日本通運は2年目右腕の生田目(なばため)が成長著しい。今夏のアジア大会に出場する社会人日本代表の大津町・ホンダ熊本(九州第1代表)のエース荒西との投げ合いが期待される。

     近畿第1代表の神戸市・高砂市・三菱重工神戸・高砂は、9年目の右腕・守安が大黒柱。仙台市・七十七銀行は、2次予選6試合で10打点と勝負強さを見せた4番・野村ら打線が鍵を握る。

     北関東第1代表の太田市・スバルは社名変更後、初の東京ドーム。カットボールが武器の春日井市・王子のエース近藤に対し、ともに新人の古川、樋口の1、2番が持ち前の機動力を発揮できるか。

     東京第1代表で9年ぶり出場の東京都・鷺宮製作所は、補強選手として出場し昨年のNTT東日本の優勝に貢献した左腕・野口をどこで起用するかがポイント。中国第1代表で5年ぶり出場の東広島市・伯和ビクトリーズも、新人左腕の平岡を中心に継投で勝機を探る。

     ◆Dブロック

    V候補そろう激戦区

    豊田市・トヨタ自動車の中軸を担う2年目の沓掛=大西岳彦撮影

     春の日本野球連盟(JABA)大会の優勝4チームがそろう激戦区だ。東京スポニチ大会と四国大会を制した狭山市・ホンダは、2次予選3試合で25得点の強打と、豊富な投手陣で9年ぶりの頂点を狙う。高松市・JR四国は、コールド負けした昨年の雪辱を期す。

     前々回大会覇者で長野大会優勝の豊田市・トヨタ自動車は2次予選4試合で犠打飛19と手堅い攻撃が光る。東京都・東京ガスは社会人日本代表でエースの臼井の出来が勝敗を左右する。

     京都大会を制した門真市・パナソニックは大会屈指の本格派右腕・吉川がシンカーを武器に、奪三振を量産する。日立市長杯優勝の名古屋市・JR東海は、パナソニックでも指揮した就任1年目の久保恭久監督の采配に注目が集まる。

     大阪市・NTT西日本は10年目の吉元、7年目の浜崎の両右腕が二枚看板。2次予選で相次ぐ逆転劇を見せた東京都・セガサミーは粘り強い攻めで食い下がる。


    投高打低の傾向 監督採点

     本大会に出場する32チームの監督に優勝を狙える戦力を「100」とした場合の到達度をアンケートで自己採点してもらった。史上6チーム目の連覇がかかる東京都・NTT東日本の飯塚智広監督は総合力を「50」と控えめだ。投手力、打力はともに「70」。投手は「日程的に有利。けが人も戻って上昇ムード」、打線には「若い力が伸びているので、まだまだ上がる」と期待を込めた。

     唯一、総合力、投手力、打力のすべてで満点をつけたのが門真市・パナソニックの北口正光監督。2年目右腕の吉川と新人ながら4番を打つ片山を挙げ、「エースと4番がしっかりとしている」と評価した。

     総合力「90」は狭山市・ホンダ、君津市・新日鉄住金かずさマジック、東京都・東京ガス、川崎市・東芝、名古屋市・東邦ガス、大垣市・西濃運輸、神戸市・高砂市の三菱重工神戸・高砂、大阪市・大阪ガス、大阪市・NTT西日本の9チーム。東京ガスの山口太輔監督は「予選で苦しい戦いを経験することでチーム力が上がった」、西濃運輸の阪本一成監督は「チームの団結力は他に負けない」と回答し、厳しい予選を勝ち上がった自信がのぞく。

     全体を見ると、打力より投手力を高く評価したのが13チームと「投高打低」の傾向にある。打力を高く評価したのは初出場の岩手・金ケ崎町・トヨタ自動車東日本と東京都・セガサミー、福岡市・西部ガスの3チーム。トヨタ自動車東日本の三鬼賢常監督は「各自が自分の役割を全うできれば、3点以上の得点が期待できる」とした。【平本泰章】


    第89回都市対抗野球大会 出場チーム監督の自己採点

     チーム名       総合力 投手力  打力

    NTT東日本<2>    50  70  70

    JR北海道ク       70  70  70

    トヨタ自動車東日本    75  70  80

    七十七銀行        60  50  40

    信越ク          40  50  50

    スバル          70  60  60

    新日鉄住金鹿島      85  85  80

    ホンダ<2>       90  90  90

    日本通運<1>      85  90  80

    新日鉄住金かずさマジック 90  90  85

    鷺宮製作所        80  80  80

    セガサミー        80  60  70

    東京ガス         90  95  85

    JR東日本<1>     80  80  80

    東芝<7>        90  90  90

    三菱日立パワーシステムズ 80  80  80

    トヨタ自動車<1>    80  80  80

    王子<1>        80  80  80

    東邦ガス         90  95  80

    西濃運輸<1>      90  90  85

    JR東海         75  80  70

    ホンダ鈴鹿<1>     85  80  80

    三菱重工神戸・高砂    90  95  85

    大阪ガス         90  90  90

    日本新薬         80  90  60

    パナソニック      100 100 100

    NTT西日本<1>    90  80  70

    伯和ビクトリーズ     60  60  60

    JR西日本        80  80  80

    JR四国         50  60  50

    ホンダ熊本        85  90  80

    西部ガス         80  70  80

     ※< >数字は優勝回数。採点は「優勝を狙える戦力」を100とした場合の到達度を自己採点。

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