東海理化が延長TBで室蘭降す

大会第2日、第2試合は東海理化(東海・愛知)が室蘭シャークス(北海道)を延長十二回、タイブレーク(TB)の末、4-1で降し2回戦に進んだ。十二回表、東海理化は犠打で1死二、三塁とすると犠飛と適時打で3点を勝ち越し、試合を決めた。東海理化の先発・立野は一人で最後まで投げ抜いた。

立野、直球の球威落ちず

 磨いてきた直球は最後まで球威が落ちなかった。東海理化の20歳の右腕・立野が12回1失点で完投。出場3回目のチームに初勝利をもたらした。

 延長十二回、無死一、二塁から始まるタイブレーク。3点のリードがあったため、捕手・水野に「ここは直球勝負で」と強気に攻めた。高めの直球で詰まらせ、左飛、中飛、一邪飛の3者凡退で締めくくった。

 立ち上がりにいきなり自己最速を更新する150キロを記録。室蘭シャークスの指名打者・岩下は「高めを警戒しても手が出てしまう伸び」と舌を巻いた。スライダーの制球もさえ、六回まで一人の走者も出さなかった。九回に不運な打球で同点とされてもテンポを崩さず、十二回に再び全力投球を解放した。

 愛知・中部大第一高からの入社2年目。高校までは「速いだけの投手」だったが、社会人になって意識して20~30キロの重りを使ったトレーニングで体幹を強化した。奥山監督も「直球が急激に伸びてきた」と評価する。

 都市対抗と日本選手権の2大大会で勝利のなかった東海理化のエースとして、初勝利の重圧と戦ってきた。「だからこそ、粘り強さが出てきた。初戦突破は通過点としたい」。伸び盛りのエースが胸を張った。【佐藤裕太】

意地見せた室蘭シャークスの田中

 室蘭シャークスの3番・田中が九回2死から同点とする適時三塁打を放ち、意地を見せた。2三振と良いところなく迎えた第4打席。「最後の打者になりたくない」の一心で外角直球を中前にはじきかえすと、飛び込んだ中堅手が後逸。一塁走者が一気に生還した。

 2年目で2大大会は初出場。一回の守りでは、緊張で硬くなり、悪送球から相手の先制点につながっていた。「あのミスで勢いを与えてしまった。取り返せたとは思っていない」と反省しきりだった。


▽先発オーダー

【東】6中野 8米満 7井貝 D斎藤 4大谷 9安藤 5野田 3山田 2水野

【室】9小山内 4青木 6田中 5大石 3小屋畑 D岩下 7若松 2佐々木 8飯田

 

▽先発バッテリー

【東】立野-水野

【室】鈴木-佐々木

【東海理化―室蘭シャークス】東海理化先発の立野=京セラドーム大阪で2018年11月2日、三村政司撮影
【東海理化―室蘭シャークス】室蘭シャークス先発の鈴木=京セラドーム大阪で2018年11月2日、幾島健太郎撮影