【新日鉄住金鹿島―日本新薬】六回表新日鉄住金鹿島2死一、二塁、堀越が2点二塁打を放つ=京セラドーム大阪で2018年11月9日、山崎一輝撮影

新日鉄住金鹿島が日本新薬降し4強

 新日鉄住金鹿島(関東・茨城)が2-1で日本新薬(近畿・京都)を降し、ベスト4一番乗りを果たした。

 新日鉄住金鹿島は1点を追う六回、2死一、二塁から堀越が2点二塁打を放ち逆転。投げては、DeNAドラフト3位の右腕・大貫が再三のピンチをしのぎ1失点完投。日本新薬は九回にも1死二、三塁とサヨナラの好機を作ったが、バント失敗で併殺に終わった。

逆転の一打 新日鉄住金鹿島・堀越

  1点を追う六回2死一、二塁。打席の新日鉄住金鹿島の2番・堀越の足は緊張で震えていた。ただ、肝は据わっていた。「迷わず引っ張ろう」。フルカウントからの7球目、高めに浮いた125キロの変化球を思い切って振り抜くと、打球は右翼線に落ちる逆転の2点適時打に。初の4強を手繰り寄せた。

 日本新薬とは今夏の都市対抗の1回戦でも対戦し、11安打9得点で勝っている。だが、その事実が選手を硬くした。「相手の気持ちを受けてしまい、やりづらかった」と堀越。一回に先制を許すと、打線は相手の先発・西川のコーナーに決まるスライダーに手を焼き、五回まで散発2安打に抑え込まれた。

 転機は六回の攻撃前にあった。円陣で中島監督に「挑戦者精神を忘れるな」と指摘され、堀越は「自分たちの持ち味が『攻めの姿勢』であることを再認識した」。そこからは、苦しめられた変化球をしっかり見極めて2四球で好機を作り、堀越が失投を一振りで仕留めて逆転。終盤の相手の反撃も、エース大貫が何とか食い止めた。

 初の準決勝進出に、「まだまだ発展途上のチームだと思っている」と中島監督。視界には2大大会初優勝もちらつくが、堀越も強調する。「チームの歴史は変えたいが、まず次の試合に勝つだけです」。もう挑戦者精神は忘れない。【平本泰章】

まさかのスクイズ失敗 新薬・吉野

 まさかの光景だった。1点を追う九回1死二、三塁。日本新薬の9番・吉野が敢行したスクイズは、投前への小フライになった。相手の右腕・大貫が滑り込みながらグラブに収め、三塁へ送球して併殺になった。吉野は今夏の都市対抗でスクイズを成功させたバントの名手。一塁線へのゴロを狙ったが内角を厳しく攻められ、うまく転がせなかった。チーム最年長の32歳は「ここ一番で決められないのは練習が足りないということ」と悔しさをかみしめた。


▽先発オーダー

【新】8藤本 7堀越 3福盛 9高畠 4林 D島田 6佐藤竜 2片葺 5渡部

【日】7田中 6板倉 8久保田 D中 5大畑 3浜田 9黒川 2千葉 4吉野

 

▽先発バッテリー

【新】大貫-片葺

【日】西川-千葉

【新日鉄住金鹿島―日本新薬】新日鉄住金鹿島先発の大貫=京セラドーム大阪で2018年11月9日、山崎一輝撮影
【新日鉄住金鹿島―日本新薬】日本新薬先発の西川=京セラドーム大阪で2018年11月9日、山崎一輝撮影