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宮崎梅田学園(宮崎市)逆転で初出場決める 都市対抗野球九州地区予選

本大会初出場を決め、喜ぶ宮崎梅田学園の選手たち=熊本市のリブワーク藤崎台球場で2019年6月1日午後1時45分、矢頭智剛撮影

 第90回都市対抗野球大会九州地区2次予選の第3代表決定戦が1日、熊本市のリブワーク藤崎台球場であり、宮崎梅田学園(宮崎市)が熊本ゴールデンラークス(熊本・合志市)を7―3で破り、初出場を決めた。

 宮崎梅田学園は逆転された直後の八回、長短打と二つの犠飛で4点を加え再び試合をひっくり返した。

第3代表を勝ち取り喜びを爆発させる宮崎梅田学園ナイン=熊本市のリブワーク藤崎台球場で2019年6月1日午後1時45分、石井尚撮影

 最高殊勲選手には第1代表・ホンダ熊本(熊本・大津町)の稲垣翔太内野手、敢闘選手には第2代表・JR九州(北九州市)の吉田奈緒貴投手が選ばれた。首位打者にはJR九州の池田幸樹外野手(打率6割2分5厘)が輝いた。

「三度目の正直」

 「三度目の正直」を期す宮崎梅田学園を勢いづける打球が右翼線を破った。逆転された直後の八回無死一塁、福野が左腕・松江の内寄りの直球を狙い打って二塁打とし、「前の試合で打ち取られた内角に来ると思った」と胸を張った。

 今予選で熊本ゴールデンラークスとは3度目の対戦で、第1、第2代表決定トーナメントではいずれも敗れた。1点を追う八回に先頭の古山が右前打で出塁すると、過去2戦で苦しめられていた松江がマウンドへ。福野は3球見送って球筋を見極め、4球目を強振。チームとして今予選で松江から初となる長打で好機を二、三塁に広げ、四球に花堂の適時打と敵失で再逆転。さらに二つの犠飛とたたみかけた。

 選手たちが指導員として働く自動車教習所は春休みの時期が繁忙期で、本格的な練習ができるのは4月から。予選に間に合わせるためには「犠打などの細かい練習よりも、バットを振るしかない」(大塚監督)と打撃練習に特化してきた。八回に打席に立った7人で、ストライクを見逃したのは2球だけ。勝負どころで持ち味の積極性を失わなかった。

 昨年、初出場した日本選手権ではJFE西日本のエース・河野にわずか3安打に抑えられた零封負け。「全国の投手は強いスイングをしないと打てないと実感した。さらに振り込んで、都市対抗に臨みたい」と福野。東京ドームの舞台で成長した姿を見せるつもりだ。【黒澤敬太郎】

「長かった」勝利への道

夏を思わせる日差しの下、歓喜の輪が広がった。1日に熊本市で開かれた第90回都市対抗野球九州地区予選の第3代表決定戦で、宮崎梅田学園(宮崎市)が初の本大会出場を決めた。入社10年目で夢の舞台にたどり着いた中武亮主将(31)は「長かった。これをつかみ取るためにやってきた」と、うれし涙をぬぐった。

 中武主将の社会人野球での歩みは、梅田学園野球部の成長の歴史そのものと言ってもいい。

 同社野球部は2006年にクラブチームとして発足。09年に企業チーム登録に変更した翌年に中武主将が入社した。全国での活躍を夢見たが、当時の部員は15人ほど。練習試合でもコールド負けし「『都市対抗』と口にはするけど、手が届かない場所だった」。目標と現実の隔たりが埋められず、入社3~4年目には野球をやめようかと思って福岡の実家に帰ったこともある。

 5年前に主将を任されると覚悟を決めた。「嫌われてもいいので、チームの意識を変える」。部員には普段の生活から見直すよう求め、練習の少しのミスでも全員を集めて指摘した。クラブチーム時代から在籍する堤喜昭選手(33)らの支えもあり、チームが少しずつ変わっていった。

 選手は同社が運営する自動車教習所の教官として多忙な中、練習場を日々転々とする環境で地道に力をつけた。4年前の都市対抗九州地区予選で4勝するなど、着実に力と自信をつけ、強豪相手でも気後れしないようになった。昨秋は都市対抗と並ぶ「2大大会」の日本選手権に初出場した。

 高校、大学時代に華々しい経歴を残した選手は多くない。中武主将も徳山大で主将を務めたが、社会人野球の強豪への入社はかなわずに宮崎梅田学園の門をたたいた。「強い相手との対戦はわくわくする」という反骨心もチームの原動力だ。宮崎県勢として初の都市対抗。「宮崎を代表して行くので、県民のみなさんの期待に応えられるよう、梅田学園らしくはつらつと一生懸命プレーしたい」と誓った。【野村和史】

「再スタート」ゴールデンラークス

○…熊本ゴールデンラークスは10安打しながら、3併殺の拙攻。七回に逆転して地元のスタンドを沸かせたが、最後は守備の乱れも絡んで逃げ切れなかった。11年ぶりの出場はならなかったが、七回に同点ソロを放ったルーキー・猪口をはじめ、若手の多いチーム。チーム名を変更した今季を「一からのスタート」という田中監督は「選手は下を向くのでなく、次に向けての経験にしてほしい」とさらなる成長を促した。

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