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豪快にチューバ振り回す助っ人 日本通運スタンド盛り上げる 社会人野球日本選手権

豪快にチューバを回す西井大樹さん=京セラドーム大阪で2019年11月2日午後0時50分、川村咲平撮影

 第45回社会人野球日本選手権大会で、準々決勝を迎えた11月2日、第2試合で惜しくも敗れた日本通運(埼玉)の応援スタンドに、見事な低音を響かせるチューバ奏者の姿があった。西井大樹さん(32)=東京都千代田区。実は日本通運の社員ではない。チームの要請を受け、助っ人として参加しているフリーランス奏者だ。

 西井さんがチューバに出合ったのは中学1年の時。約1年後、系列校が出場した春のセンバツで初めて野球の応援に参加すると、その魅力に引き込まれた。「自分たちが選手の頑張る姿を後押ししていると思うと、幼いながらに感動しました」

 大学時代は応援団の吹奏楽部に所属し、ブラスバンドの助っ人として、大学野球以外もアマチュアの試合に顔を出すようになった。都市対抗には15年ほど前から毎年参加。今大会も5チームの応援に加わっている。

 西井さんの見せ場は、「ボン、ボン」と低音を響かせる演奏だけではない。演奏の隙(すき)を見て、重さ10キロ近い楽器を縦へ横へと豪快に振り回すパフォーマンスだ。時には楽器を吹きながら通路を歩いて観客の手拍子を誘ったり、得点が入るとステージまで駆け上がって応援団と肩を組みながら演奏したりと大忙し。その姿は「チューバのお兄さん」と呼ばれ、SNS上で話題を呼んでいる。「チームごとに手法はさまざまですが、いつも全力で応援しています」

 あの手この手でスタンドを盛り上げる背景には「お客さんとともに楽しむ」のを大事にしていることがある。「自分が誰よりも楽しむことで、お客さんを巻き込むことができたらうれしいです」と試行錯誤しながら取り組んでいる。

 この日は第4試合の別のチームの応援にも参加した西井さん。「いつも試合が終われば腕がパンパンになりますよ」と笑いながら、「音楽には人の心を動かし、選手を鼓舞する力がある。自分の音で人を幸せにできるのなら、ずっとその担い手でいたいですね」とやりがいをにじませた。【川村咲平】

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