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ヤマハ4番・前野「最後まで諦めない」 熱い思い胸にPLの伝統受け継ぐ

【ヤマハ-日本生命】九回表、打席に立つヤマハの前野幹博外野手=京セラドーム大阪で2019年11月2日、北村隆夫撮影

 第45回社会人野球日本選手権大会で2日、準々決勝に登場したヤマハ(静岡)の4番・前野幹博外野手(24)は、休部状態にある名門・PL学園(大阪)硬式野球部の“最後の世代”と呼ばれる。不祥事で最後の夏を戦えなかった悔しさは、今も忘れられない。だからこそ、野球ができる今、「最後まで諦めない泥臭さを持ち、チャンスを任せられる4番でありたい」。熱い思いを胸に、日本生命(大阪)の投手陣に立ち向かった。

 「(大学や社会人、プロなど)どんなチームにもOBがいる、そんな伝統のある野球部に憧れた」。PL学園では1年生から試合に出場するなど、活躍した。だが、部内の不祥事が原因で、3年生の時、チームが半年間の対外試合禁止処分に。最後の夏に挑むことなく、高校野球を終えた。「最後の夏を両親に見せられないことが一番申し訳なかった。悔しかったし、つらかった。なんのためにPLに来たんだ、と」

 持ち前の打撃センスを評価され、卒業後はヤマハに入社。「とにかく野球がやりたかった」と渇望していた。日本選手権で優勝した2016年は決勝までの全試合に出場するなど、チームの主力に成長。今シーズンは5月の都市対抗予選以降、4番に座る。

 16年夏以降、休部状態が続く母校の最後の世代の一人と呼ばれることについては「あまり気にしていない」。OBから活躍を期待する声をかけられることも多いが「頑張ってしっかり結果を出す。それしか自分にできることはない」。高校野球ファンの注目とOBの期待を背中で受け止めながら、ただ真剣にバットを振る。そんなストイックな姿勢が、打席で威圧感を漂わせる。

 この日の日本生命との準々決勝は一回、1死二、三塁で迎えた先制の好機で三振に終わり、後続も打ち取られた。結果は0―2の惜敗。「チャンスで一本が出るよう、レベルを上げて次のシーズンに挑みたい」。野球ができる限り、これからも結果にこだわるつもりだ。【大谷和佳子】

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