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日陰の道からヒーローインタビューへ ニチダイ・金子がサヨナラ打 内定断って続けた野球で輝く

【日本製鉄広畑-ニチダイ】九回裏ニチダイ1死満塁、金子遼平が中前へサヨナラ打を放つ=京都市のわかさスタジアム京都で2020年9月12日午後1時12分、安田光高撮影

 第91回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)の近畿2次予選は12日、京都市のわかさスタジアム京都で第3代表決定トーナメント1回戦2試合があり、7年ぶりの本大会出場を狙うニチダイは5―4で日本製鉄広畑にサヨナラ勝ちした。ニチダイは15日に日本新薬と対戦する。

 試合後、この日の主役は少し照れた表情で質問を受ける前に切り出した。「インタビューを受けるのは野球人生で初めてなんです」。日陰の道を歩んできたニチダイの4年目、金子遼平が輝いた。

 4―4の九回1死満塁で右打席に入った。初球の直球が「抜け球」だったことから、変化球に狙いを定めた2球目。甘く入ったフォークをはじき返すと、一塁側ベンチに向けてガッツポーズ。二遊間を破るサヨナラ打は「今までで一番うれしいヒット」になった。

 生まれは東京・八王子。高校は甲子園で優勝経験のある強豪・日大三に進学した。3年の最後の夏に「滑り込み」でベンチ入り。チームは甲子園に出場したが、出番はなかった。大学は実家に近い明星大に進み、首都大学リーグの2部でプレー。全国大会とは無縁だった。

 当然、社会人の企業チームから声が掛かることはなかった。大学4年の夏はリクルートスーツに身を包み、就職活動をした。特に希望する職種もなく、周囲から勧められた数社の試験を受け、業務用…

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