今年も熱戦が繰り広げられた都市対抗では若い力が躍動した。活躍が目立った新人選手に贈られる「若獅子賞」に輝いた、倉敷市・三菱自動車倉敷オーシャンズの広畑、大阪市・NTT西日本の藤井、ホンダの朝山の3選手を紹介する。
快投への道筋は、第1投にあった。千葉市・JFE東日本との開幕戦。直球でファウルを取り「きょうはストライクが入ると思い、そこからは楽にいけた」。1失点完投で、16年ぶり出場のチームが前年覇者を破る番狂わせを起こした。
2年後のプロ入りを公言し、帝京大から、出身の岡山県倉敷市に拠点を置くチームに入った。夕方まで仕事で練習時間が短いため、直球の質を高めることに絞ってきた。初めての東京ドームで自己最速の154キロをマーク。「レベルの高いチームに真っすぐが通用した」と、入社以来の取り組みが間違っていなかったことを証明した。
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