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朱鷺色の空に 2008初放鳥

関川から新潟へ60キロ移動 「静かに見守って」 /新潟

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 佐渡市で放鳥されたトキ10羽のうち関川村に飛来していた3歳のメス1羽が、南西に約60キロ離れた新潟市南東部で確認された。突然の“移住”について、環境省は「人目を避けたのではないか」とみている。自由奔放に飛び回るトキに、自治体の担当者は一喜一憂している。

     同省によると、トキが発見されたのは同市南東部の田園地帯。3日に住民から目撃情報が寄せられたため、環境省の職員らが4日に現地へ入った。別に来ていた佐渡市のボランティア観察員が同日午前10時ごろ、田んぼの上を飛んでいるトキを発見し、職員らに知らせた。

     同村では2日午後4時ごろまでいたことが確認されており、2日から3日にかけて移動したとみられる。

     トキは晴れていた4日は、カラスに追い掛けられたりしながらも、田んぼの用水路で餌を探したり、元気よく飛んでいた。しかし、雨模様の5日は、あまり動かず、用水路などで過ごしていた。環境省関東地方環境事務所の見上敏一野生生物課長は「まだ定着するような雰囲気ではないので、自治体と連携して静かに見守っていきたい」と話す。

     環境省と関川村によると、トキが飛び立つ前の2日、同村では環境省や佐渡市の担当者を招いたトキ観察者の養成講座が開かれ、約20人がトキを観察していたという。人を警戒したり、落ち着きなく飛びあがったりする様子が確認されており、見上課長は「人目を避けたのかもしれない」と話す。新潟市に飛来した理由については「10月にも新潟市に来ていたと思われ、以前、行った経験のある場所を選んだのではないか」と推測する。

     佐渡に次ぐ「第二のトキ生息場所」として万全の備えをしていた関川村は突然の“家出”に、「せっかく1カ月近くもいてくれたのに、寂しい」(村生涯学習課の田村健一課長)と落胆した様子。一方、新潟市は「環境のよさがトキに認められた」(市環境対策課の池田前(すすむ)課長)と歓迎ムードだ。市民には、広報紙やホームページを通じ、「静かに見守って」と呼びかける予定だ。【畠山哲郎】

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