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コトバ解説

「自首」と「出頭」の違い

<ケビンのコトバ教室>「自首」と「出頭」の違い

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文太「自首してきたアイツを思い出しちまったぜ…」
文太「ふぅ。現役時代を思い出すぜ。」 ケビン「これは、マスター。コンニチハ!今日も眉間のシワ、深イネー。日本海溝より、深イネー。」 文太「昔を思い出すとな、つい。まぶたの裏をじっと見つめちまうんだよ。」 ケビン「まぶたの裏デスカー?毛細血管が見えて、チカチカしちゃいマスネー。」 文太「……。」
文太「昔、『自首』をすすめたヤツがやっと刑務所から出てきたってよ。」 ケビン「逮捕せずに、『自首』させたんデスネー。マスターは温情派デース。」 文太「それが、また盗みをやっちまったみたいでな…。手配までされやがって、さっさと『自首』しやがれってんだよ…。」 ケビン「ストップ!そこ『自首』じゃないデース。『出頭』デース。今回は『自首』と『出頭』の違い、説明スルネ!マスターの昔話は、後半で!」
今回は、「自首」と「出頭」の違いについて解説します。 いずれも、刑事事件で罪を犯した本人が、警察などの捜査機関にその事実を申し出ることです。 ニュースや刑事ドラマなどで耳にする機会が多いかと思います。 その違いを、大ざっぱかつ、それっぽく申し上げますと「面が割れているか、どうか」です。 まずは「自首」から。 「自首」とは、刑事事件そのものが捜査機関に知られていないか、捜査機関や世間に知られた後でも、容疑者が特定されていない段階で、警察官や検察官にその犯罪事実を自ら申告することです。 つまり「面が割れる前」が「自首」です。 「自首」は法律上、刑の減軽理由となります(刑法42条)。
そのようなわけで、「面が割れた後」は「出頭」ということになります。 「出頭」は容疑者が特定された後で名乗り出た場合に使われます。 指名手配犯などが、捜査機関に出向いたら、それは「出頭」になるわけです。 「●●事件で指名手配されていた○田×男容疑者が△日夜、金沢市の▽▽警察署に出頭。警察は○田容疑者を逮捕した」といった記事を見かけますよね。 「出頭」の場合は、裁判で情状酌量の対象にはなりますが、法律上の刑の減軽理由になることはありません。 目の前の犯人を逮捕せず、「自首」をすすめたマスターは温情派刑事なのです。
文太「そうか次は出頭になるってわけだな」
文太「指名手配もされているし、次は『出頭』になるわけだな。」 ケビン「ソウデスネ。」 文太「あの時、『自首』なんて勧めず、逮捕しておけば良かったのかなぁ…。根は悪い奴じゃあないんだがな。自分の甘さを恨むぜ。」 ケビン「マスターまた、目を閉じてマスネー。なんかしんみりネ。じゃ、静かにまとめましょう。」
それでは、今回のまとめです。 「自首」は事件発覚や容疑者の特定前に出向くこと。 <特徴> ・状況…捜査機関が「事件を認識していない」or「容疑者を特定していない」。 ・刑…減軽の理由になる。 「出頭」は容疑者が特定された後に出向くこと <特徴> ・状況…捜査機関が「容疑者を特定している」。 ・刑…減軽の理由にはならない。 ※裁判で情状酌量の対象にはなる。

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