連載 漫画で解説 毎日新聞デジタルの「漫画で解説」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。 連載一覧 漫画で解説 日本が産油国に?の巻 2012年11月12日 16時40分(最終更新 11月12日 16時40分) 26文字 Twitter Facebook はてなブックマーク メール リンク 印刷 日本が産油国に?の巻 秋田県で採取に成功! 開発が続くシェールオイルとは? 日本で「シェールオイル」の試験採取に初めて成功しました。 掘って造って資源開発です。 シェールオイルとは何でしょうか。 地下にある「頁岩(シェール)」という泥岩の層に含まれる原油のことで、新たなエネルギー資源として世界的に注目されています。 地中近くの固い岩盤の中にあるので開発が進まず、埋蔵量が豊富です。 今回試験採掘に成功したのは、秋田県由利本荘市の鮎川油ガス田です。 地下1800メートルの頁岩層に塩酸などをポンプで送りこんで溶かし、オイルの通り道を造ったそうです。 日本が中東みたいな産油国になるのでしょうか。 そこまでの量は無理です。 それにまだ採算が取れるかも未定です。 課題は掘るのに技術が必要でお金もかかることです。 近年の原油価格上昇でやっと採算が合うようになってきて米国やカナダや欧州で生産が本格化してきました。 石油や天然ガスは最大60年でなくなると言われています。 なのでシェールオイルなど「非在来型」の資源は今後のエネルギー問題に欠かせません。 シェール層からは天然ガスも採掘されます。 いわゆる「シェールガス革命」です。 00年代半ば以降、米国でガスを取り出す技術が発達して生産が飛躍的に伸びました。 その結果世界全体で供給過多になって価格が下がりました。 原発停止で火力発電の稼働が増えた日本も恩恵を受けています。 LNG(液化天然ガス)より4割安くなるという計算もあります。 ただしシェール層の掘削には地下水汚染の可能性があり対策が課題です。 そして従来の産ガス国ロシアやイランは外交で「資源カード」が使えなくなるかもしれません。 石油輸出国機構(OPEC)のように生産調整に踏み切れば価格は上がるかもしれません。 日本の開発が急がれます。 火達磨くん一人熱くなっても燃料にはなりません。 電気コタツの弱くらいの温度ですね。 次の記事 就活向けの身だしなみの巻 前の記事 復興予算は誰のため?の巻 次に読みたい 停電した時の対処法 風力発電の巻 どこから電気を買う?の巻 電柱はなくせるのか? 関連する特集・連載など 連載 漫画で解説 毎日新聞デジタルの「漫画で解説」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。