塩こうじだけじゃない 靴下の80倍臭い? 発酵食品勢ぞろい
善蔵さんは塩こうじのお弁当を食べています。
塩こうじは今や定番ともいえる発酵食品です。
見かけはおかゆに似ています。
こうじと塩に水を加えて発酵させたものです。
肉や魚を漬け込むと、たんぱく質が分解され、アミノ酸、グルタミン酸、ブドウ糖になり、味に深みが出ます。
それだけではありません。
栄養価が高くて体にいい上に、食品の保存性も上がります。
塩こうじは江戸時代から東北地方で漬け床に使われてきたといわれています。
そんな昔からあるんですね。
日本は発酵食品の宝庫です。
例えば、漬物、みそ、納豆、醤油などです。
ちなみに醤油の醤は「ヒシオ」と読み、「塩漬け発酵食品」という意味です。
油は「とろりとした液体」という意味です。
しかし発酵食品はにおいがキツイものも多いですね。
発酵は微生物の働きによるもので、分解の過程で発生する物質が風味やにおいを出します。
風味やにおいが強い発酵食品というとこのようなものがあります。
「魚醤」は、魚介類が原料で、塩とこうじなどで発酵させたもの。「しょっつる」は秋田の名産品で日本の代表的な魚醤。
「くさや(伊豆諸島)」は、「くさや汁」という独特の発酵液に魚を漬け、水洗いして乾燥させた干物の一種。
「なれずし(和歌山)」は、サバなどを塩とご飯で発酵させた保存食品。
「ハタハタずし(秋田)」は、フナずし(滋賀)とともに「日本三大くさりずし」とされる。
さすがにケビンさんたちもくさやは食べられないでしょう。
世界中の臭い発酵食品を食べたことがあるそうです。
「臭豆腐(台湾、中国)」は、豆腐を納豆菌と酪酸菌で発酵させた後塩漬けに。
「ホンオフェ(韓国)」は、ガンギエイを発酵させた高級料理で、強いアンモニア臭が特徴。
「キビヤック(アラスカ、グリーンランド)」は、アザラシの腹の中に海燕の一種を詰めて土の中で発酵処理。
「シュールストレミング(スウェーデン)」は、ニシンの塩漬けを缶の中で発酵させたもので、加熱処理をしないため缶の中で発酵が続く。
これははいた靴下の80倍臭いです。
どうしてそこまでして臭いものを求めるのでしょうか。
それは、2人で食べると一体感が生まれて夫婦の愛がより深まるからだそうです。
聞かなければよかったですね。