連載をフォロー コトバ解説 「大学」と「大学校」の違い 2013年1月12日 11時58分(最終更新 1月12日 11時58分) 大学 行政(一般) 教育 防衛、気象、警察…行政が設置する教育機関もあります [PR] 「大学」と「大学校」の違い マキ「進路とか自由だし」 マキ: ぶっちゃけ、大学なんて行かなくてよくない? ケビン: マキさんは将来何になりたいんデスカ~? マキ: お金持ち。 ケビン: ザックリしてるネ~。それなら、大学に行っておいた方がいいんジャナイノ? マキ: でも、勉強したくないし……。 ケビン: 大学に行けば、なにかしたいことも見つかるかもシレマセーン。 マキ: いっそ専門学校のほうがいいかな。 ケビン: 確かに、それもイイデスネ!あとは大学校という選択肢もアリマース。 マキ: 大学校?大学とは違うの?マジ、紛らわしーし。 ケビン: 名前は似ているけど、ちょっと違いマス。今回はそれをテーマにしましょう! 大学の華やかな雰囲気に全くなじめず、4年間は暗い思い出しかありません。社会人デビュー組のケビンです。ごきげんいかがですか? さて今回は「大学」と「大学校」の違いを取り上げて参りますよ。それぞれ現在の日本におけるものをご説明します。 まずは「大学」です。 「大学」は学校教育法で「深く専門の学芸を教授研究し、応用的能力を展開させることを目的にする」と書かれています。みなさんもご存じの通り、学部が置かれ、修業期間は基本的に4年間。それから、修業期間が短い短期大学や、大学より高度な研究をする大学院などもありますよね。これら大学は、文部科学省が管轄します。 ケビン: 設置形態としては国立、公立、私立の3種類デスヨネ。 マキ: 私立だと学費もバカにならないし。 昨今の不景気で学費が払えずに大学進学をあきらめる人もいますよね。残念なことです。 一方の「大学校」。 学校教育法の「大学」とは異なり、省庁など行政機関の付属機関として設置された学校のことを指します。自衛隊幹部を養成する「防衛大学校」や警察の内部教育施設である「警察大学校」、気象庁の幹部候補を養成する「気象大学校」、パイロットを育成する「航空大学校」など、種類はさまざま。修行期間もそれぞれで異なります。 なかには、大学、大学院と同等の資格を与えられる大学校もあります。例えば、防衛医科大学校は一般の医学部と同様に医師免許の取得を目指します。 マキ: パイロットもありかも! マキ: パイロットもありかも!航空大学校も悪くないし! ケビン: 航空大学校を受験するには、大学に2年以上在籍しなければならないなどの条件がアリマース。詳しくは募集要項をご確認クダサイ! マキ: えー、マジで?じゃあ、大学に行くか……。 ケビン: パイロットをあきらめると思ったら……。意外ダネ~。マキさんの今後に期待デース! 大学:文部科学省が管轄する高等教育機関 大学校:行政機関などの付属機関として設置された学校 文字サイズ 印刷 連載をフォロー コトバ解説 前の記事 「会席料理」と「懐石料理」の違い 次の記事 「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の違い 関連記事 「准教授」と「助教」の違い 素数の不思議の巻 「学士」と「修士」と「博士」の違い 吾輩は夏目漱石であるの巻