欧米で育った人物が起こす「ホームグロウン・テロ」とは?
3人が死亡、200人以上が負傷した4月15日のボストン・マラソン連続爆破事件。
容疑者が逮捕されてホッとしました。
タメルラン・ツァルナエフ容疑者とジョハル・ツァルナエフ容疑者です。
2人はチェチェン系の兄弟で米国籍です。
兄は警察との銃撃戦の末に死亡しました。
逮捕された弟も重傷です。
米国に住んで10年以上たつそうです。
「ホームグロウン・テロ」の脅威を思い知らされました。
欧米で育った人物が起こすテロのことです。
ホームグラウン、つまり生まれ育ったはずの欧米で破壊行為をする若者が増えています。
生まれた時から住んでいても差別や経済格差で社会に溶け込めず過激な思想に染まるらしいです。
ノーマークの市民が突然「テロリスト」になるわけです。
言葉に不自由はないし市民権があるので出入国も容易で、国外でテロ組織の訓練を受けて帰国することもできます。
米当局によると、01~10年11月までに未遂を含めて43件摘発されていて、そのうち22件は09年以降の発生だそうです。
テロ組織に所属しているのでしょうか。
組織には属さず個人行動を取る者が多いです。
SNS(交流サイト)や過激派のサイトで勧誘されたり感化されたりして、欧米への憎悪を募らせるらしいです。
知り合いも巻き添えになるかもしれないのになぜ…
社会に居場所がないと感じる若者の心に付け込むのです。
そのような実行犯を「ローン・ウルフ」(一匹オオカミ)とも言うそうです。
武力勢力「アラビア半島のアルカイダ」は10年、英語のオンライン雑誌で爆弾製造法を公開しました。
これを参考に爆弾を作った若者も逮捕されました。
対策は何かないのでしょうか。
防止策として捜査機関が「おとり捜査」を強化したものの、逆にイスラム社会での反発を招く悪循環に陥っています。
英国やカナダも警戒を強めています。
根本的な解決はできないのでしょうか。
若者が貧困や孤独に陥らないよう見守るなどです。
火達磨くんは貧乏で、バイトばかりで友達も少ないのでは…。
家を見に行ってみようかと、肉屋さん、魚屋さん、八百屋さんは話し合っています。