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混迷のエジプトの巻

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混迷のエジプトの巻
混迷のエジプトの巻

民主的に選んだ大統領を解任 動乱続きの背景を解説 

曙くんがエジプトの情勢が不安定になっていると呟いています。
どんな状況になっているのでしょうか?

2011年に民主化運動の結果、30年続いたムバラク政権が崩壊しました。
その後、2012年6月の大統領選でモルシ氏が当選、民主的な手段で選ばれた初の大統領となりました。出身母体は「ムスリム同胞団」で、イスラム教に基づき社会福祉に熱心でした。

大統領就任1年の記念日に民衆による大規模な反政権デモが起き、軍は「国民の要求に応えていない」とモルシ氏の権限を奪ったというわけです。
曙くんがエジプトの情勢が不安定になっていると呟いています。 どんな状況になっているのでしょうか? 2011年に民主化運動の結果、30年続いたムバラク政権が崩壊しました。 その後、2012年6月の大統領選でモルシ氏が当選、民主的な手段で選ばれた初の大統領となりました。出身母体は「ムスリム同胞団」で、イスラム教に基づき社会福祉に熱心でした。 大統領就任1年の記念日に民衆による大規模な反政権デモが起き、軍は「国民の要求に応えていない」とモルシ氏の権限を奪ったというわけです。
ということは、民衆のデモによって誕生した大統領がまたデモによって失脚したということなのでしょうか?

モルシ氏が民衆に批判された主な要因は、食料品高騰、失業率上昇、治安悪化といったことでした。さらに、政権批判者の弾圧や、大統領の権限強化、女性の権利保障を弱める条文にしました。

しかしどうして軍が介入しているのでしょうか?
ということは、民衆のデモによって誕生した大統領がまたデモによって失脚したということなのでしょうか? モルシ氏が民衆に批判された主な要因は、食料品高騰、失業率上昇、治安悪化といったことでした。さらに、政権批判者の弾圧や、大統領の権限強化、女性の権利保障を弱める条文にしました。 しかしどうして軍が介入しているのでしょうか?
それは、エジプトは軍が中心の国と言ってもいいほどだからです。
だからモルシ氏は権限を強めようとしたのですが、米国がエジプト軍に年13億ドル支援していたり、米国やイスラエルがイスラム勢力の台頭を嫌っていました。
そのため、せっかく自分たちが選んだ大統領にもかかわらず、結局軍に頼ってしまったのです。

多くの民衆は介入を支持しています。
それは、エジプトは軍が中心の国と言ってもいいほどだからです。 だからモルシ氏は権限を強めようとしたのですが、米国がエジプト軍に年13億ドル支援していたり、米国やイスラエルがイスラム勢力の台頭を嫌っていました。 そのため、せっかく自分たちが選んだ大統領にもかかわらず、結局軍に頼ってしまったのです。 多くの民衆は介入を支持しています。
しかしエジプトの混乱はしばらく続きそうです。
7月8日にはモルシ派と軍・治安部隊が衝突し、50人以上もの死者が出ました。
この時謎の武装集団が双方を攻撃し衝突の引き金になったという報道もあります。

民主化はいいことのように思えますが、民主主義では国民は自分たちが選んだ政治家が失敗してもその責任を背負わなければいけません。エジプトに民主主義が根付いていなかったのではないかという意見もあります。

ところで、八木くんがとても寒そうにしていますね。
さっき民主的に多数決でエアコンの温度を下げると決めたようで、とても我慢していますね…。
しかしエジプトの混乱はしばらく続きそうです。 7月8日にはモルシ派と軍・治安部隊が衝突し、50人以上もの死者が出ました。 この時謎の武装集団が双方を攻撃し衝突の引き金になったという報道もあります。 民主化はいいことのように思えますが、民主主義では国民は自分たちが選んだ政治家が失敗してもその責任を背負わなければいけません。エジプトに民主主義が根付いていなかったのではないかという意見もあります。 ところで、八木くんがとても寒そうにしていますね。 さっき民主的に多数決でエアコンの温度を下げると決めたようで、とても我慢していますね…。

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