ジョニー・ワイズミュラーと高石勝男の友情を考えると、国際水上大阪大会の際、2人は旧制茨木中(現・府立茨木高校)を訪れた可能性が高い。だが写真の風景は何か違う。後ろに写る学生の角帽もおかしい。「茨木中は角帽ではない」という証言を得たからだ。撮影場所に疑問を持ち始めた時、私は2人が写る別の一枚にたどり着いた。
写真には、スウェーデンのアルネ・ボルグと男の子も一緒に納まっている。1928(昭和3)年の国際水上東京大会の際、玉川プールで撮影されたらしい。男の子は、当時7歳だった森光世(故人)。森と親交のあった岩田忠利(75)によると、玉川プールには日本の合宿所があり、食事は「玉川喫茶店」が世話した。森はその店の子どもで、高石にかわいがられていた。
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