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ターザンの影

密林の王者「ターザン」は、昭和のヒーローだった。「アーアアァー」。ターザン役のジョニー・ワイズミュラー(1904~84)は、水泳の元オリンピックチャンピオン。彼が選手として全盛のころ、日本の水泳界を席巻したのは、大阪の旧制茨木中(現・府立茨木高校)だった。茨木中水泳団には、ワイズミュラーの写真が残り、来校したと伝えられている。意外なつながりと友情をたどる物語を、ここから始めよう。

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ターザンの影

6 先見の師、世界へ道開く(2014年1月27日掲載)

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1920(大正9)年、全国水泳大会で優勝した旧制茨木中。日本初の学校プールの前での記念撮影=大阪府立茨木高校提供
1920(大正9)年、全国水泳大会で優勝した旧制茨木中。日本初の学校プールの前での記念撮影=大阪府立茨木高校提供

 旧制茨木中(現・大阪府立茨木高)を語るうえで、近代水泳の立役者、杉本伝(つたえ)(1889~1979)に触れぬわけにはいくまい。体操教師で、日本初の学校プールを建設、クロールで世界への道を開いた人物だ。ジョニー・ワイズミュラーが国際舞台で鮮烈なデビューを果たしたパリ五輪(24年)に、杉本の姿もあった。

 <ピッチはわりに遅いが、彼の泳いだあとにはモーターボートの通ったあとのように白いすじが残る>

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