連載 漫画で解説 毎日新聞デジタルの「漫画で解説」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。 連載一覧 漫画で解説 武器輸出三原則って?の巻 2014年4月7日 15時49分(最終更新 4月7日 15時49分) 29文字 Twitter Facebook はてなブックマーク メール リンク 印刷 武器輸出三原則って?の巻 紛争国にも戦闘機を!? 平和国家・日本の矜恃はどうなるのか 【政治】武器輸出三原則って?の巻 電次: 手裏剣の手入れか? カゲマル: しかり カゲマル: アンジェリカ殿が譲ってほしいと言って聞かぬのだ 電次: おいおいそいつは武器だろ 電次: そんな物騒なもん簡単に譲るのは関心しねえな 武器輸出三原則って知ってるか? 佐藤栄作首相(1967年4月)「 1.共産圏 2.国連決議による武器禁輸国 3.紛争当事国やその恐れがある国 への「武器」の輸出を慎むものとする」 電次: 更に三木内閣の時全面禁輸へ拡大したぜ 三木武夫首相(1976年2月)『憲法および外為法の精神にのっとり輸出を慎む』 電次: 現行の三原則は三木内閣のこの見解を基にしてるんだが… カゲマル: 武器禁輸は法律で定めてござるのか? 電次: いい質問だな 電次: 明文化された法律はねえんだ 外為法の「輸出貿易管理令別表」に基づいて経済産業省が是非を判断してるんだな 電次: ただし米国は特別だ 武器技術供与やミサイル防衛の共同開発・生産などが例外とされたぜ 中曽根康弘首相(83年) 小泉純一郎首相(04年) 電次: いずれも日米同盟強化を訴える政権だった 電次: 日本の高い技術力は魅力だからな 野田佳彦首相(11年) 電次: 更に民主党政権は国際共同開発・生産を大幅に緩和した カゲマル: なにゆえでござるか? 電次: 国内だと武器を買うのは自衛隊だけだろ [世界の武器市場に占める輸出上位5カ国の割合(08~12年)] 米国 30% ロシア 26 ドイツ 7 フランス 6 中国 5 その他 26 (円グラフ) カゲマル: 外国に売れないと日本の軍需産業が困るゆえ…か 電次: そして14年3月 政府は武器輸出に関する新しい原則の案を示した 紛争当事国になる可能性のある国とも共同生産・輸出を可能にするものだ 電次: 当初は紛争当事国への輸出禁止も削っていたな 後に修正したが… 安倍晋三首相「武器輸出「管理」三原則 1.国際平和を妨げることが明らかなら輸出しない 2.輸出を認める場合を限定し、厳格審査 3.目的外使用や第三国移転が管理される場合に限る カゲマル: なにゆえ輸出範囲を拡大したいのでござるか? 新たな三原則による手続きのイメージ 輸出許可申請→経産省 外務省 防衛省→国家安全保障局と連携――――→経産省 ∟→輸出禁止 ∟→重要案件→国家安全保障会議(NSC) →許可 →不許可 電次: F35戦闘機を念頭に置いてるようだぜ カゲマル: 例の忍び戦闘機か! 電次: 敵のレーダー探知を避けるステルス性能を備えているぜ 電次: 日米欧の企業が共同で開発・生産する 日本の航空自衛隊の次期主力戦闘機でイスラエルも導入を検討してるんだ 電次: 今の三原則だと輸出はできないが新原則では可能になる 武器 武器 武器 電次: イスラエルは周辺国と軍事衝突を繰り返してる国だぞ 電次: こいつは攻撃用兵器だ そんなのが輸出されたら… カゲマル: 日本が築いてきた平和国家としての姿を覆すことになろうな カゲマル: 拙者の手裏剣がケビン殿や虎鉄殿を傷つける恐れもござるわけだ カゲマル: アンジェリカ殿には折り紙の手裏剣で納得していただこう 電次: …まず何に使うのか問いたらどうだ? 次の記事 拉致問題とはの巻 前の記事 ベビーシッターとはの巻 次に読みたい アルジェリア事件の背景の巻 「集団的自衛権」と「集団安全保障」の違い 関連する特集・連載など 連載 漫画で解説 毎日新聞デジタルの「漫画で解説」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。