深海生物

萌える乙女たち/3止 「本当は孤独な私」を投影

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 「深海生物萌え」を公言する作家、朱野帰子(あけのかえるこ)さん(34)に会った。朱野さんは12年、潜水調査船で深海探査に挑む女性を描いた「海に降る」(幻冬舎)を出版した。数年前に水族館で深海生物の本を手にしたのがきっかけで、執筆のため調べているうちにはまっていった。

 ダイオウグソクムシのネット中継を見て「なんだか、作家の自分に似てるなあ」とふと感じた。仕事中は自宅でひとり孤独にパソコンと向き合い、あまり動かないからだ。最近では「ゴエモンコシオリエビ」がお気に入りで、ぬいぐるみも持っている。密集した胸の毛で育てた微生物を食べる習性が面白いという。

 今ではツイッターで知り合った深海生物萌えの女性たちと情報交換もしている。ぬいぐるみや先述のメンダコで目覚め、その後さまざまな生物にはまってゆく傾向があるという。「私もそうなのですが、深海生物萌えの女性はどちらかというと人付き合いが苦手なタイプが多い気がします。深海生物はあまり群れず、孤独に見えます。そういう一風変わった生態に、『自分と共通している』とシンパシーを感じるのでは」

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