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フランシスコ・ローマ法王が5月25日、イエス・キリスト生誕の地とされるヨルダン川西岸パレスチナ自治区・ベツレヘムを訪ねた。
この日のために世界各地から記者が集まり、パレスチナ自治政府は事前の記者説明会を開催した。記者から「現在のローマ法王は予定外の行動をとることで有名だけれど、準備は大丈夫?」と冗談交じりに聞かれると「そうなんです。想定外の行動はあるかもしれないけれど、どんな事態にも対応できる準備を進めています」と緊張気味に話していた。
そして、当日。やはり法王は「サプライズ」を用意していた。本来であれば、そのすぐそばを「通過するだけ」(パレスチナ自治政府報道官)だった予定の「分離壁」の前で、急きょ車を止め、祈りをささげたのだ。
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筆者
大治朋子
1989年入社。サンデー毎日、社会部、ワシントン特派員、エルサレム特派員などを経て現職。英オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所元客員研究員。2017年から2年間休職し、イスラエル・ヘルツェリア(IDC)学際研究所大学院(テロ対策&国土安全保障論、サイバーセキュリティ専攻)修了、テルアビブ大学大学院(危機・トラウマ学)修了。防衛庁(当時)による個人情報不正収集・使用に関するスクープで02、03年度新聞協会賞を連続受賞。10年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。単著に「勝てないアメリカー『対テロ戦争』の日常」(岩波新書)、「アメリカ・メディア・ウォーズジャーナリズムの現在地」(講談社現代新書)。最新刊に過激化のプロセスを解き明かした「歪んだ正義『普通の人』がなぜ過激化するのか」(毎日新聞出版)。