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(3)コスモス/1 原爆爆心地近くの小学校 戦後はじめての運動会

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8月末に米国で出版された「ランニング・ウイズ・コスモス・フラワーズ」の表紙
8月末に米国で出版された「ランニング・ウイズ・コスモス・フラワーズ」の表紙

 一瞬にして6万人が犠牲になった米軍による広島市への原爆投下。爆心地に近いある小学校を舞台に荒廃から立ち上がろうとする子供や先生たちの物語「ランニング・ウイズ・コスモス・フラワーズ−−ザ・チルドレン・オブ・ヒロシマ」(重藤マナーレ静美、リチャード・マーシャル著、米ペリカン出版社)が8月末、全米で出版された。戦争終結のためとはいえ、史上初めての核兵器の使用を巡って、日米間の認識の差はいまも残る。だが、関係者へのインタビューから浮かび上がるのは、大国間の政治的・道義的責任の押し付け合いを超え、戦後70年を前に「不戦の決意」が国境を超えて広がるよう願う強いメッセージだ。【ワシントン及川正也】 

 爆心地近くの本川小学校で戦後初めて開かれた運動会。男女徒競走でトップを走る俊足の女子児童が急に立ち止まり、コスモスを仲間の女子児童たちに手渡すと、再び男子たちをごぼう抜きし、ゴールを切った−−。

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