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大衆作家・ガルシア・マルケス

メルキアデスは2度死ぬ、で、まだ生きてる

ガルシア=マルケスの世界、コロンビア北部、カルタヘナで2005年2月、藤原章生写す

 ガルシア=マルケスと言えば、やはりセックスとスピリチュアルである。

 などと書けば、「それだけか!」と文学関係の人に怒られそうだが、ギリシャ神話や「ドン・キホーテ」などスペイン文学との関連を探る、学問としての読み方はこの際置いといて、大衆がなぜ彼の作品を好むのか、その一点を軸に考えたい。

 ジャーナリストを経て文学を志したマルケスは、初期の短編作品があまり読まれなかった。それを気にしていたのか。後に世界中の読者をつかむことになる出世作、1967年発表の「百年の孤独」では、かなりのサービス精神を発揮している。

 当時暮らしていたメキシコ市の小さな書斎に閉じこもり、食事もまともにとらず、インスピレーションのままに文字を踊らせ、ただひたすら書き続けたと、本人は振り返っているが、それだけではないだろう。やはり、本人としては、どうしたら読まれるか、どうしたら、この長大な作品世界に読み手を引き込めるかを考えたに違いない。

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