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月組「PUCK」新人公演の初主演を終えてほっとした表情を見せる朝美絢(右)とヒロイン役の海乃美月=兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で2014年10月21日、田中博子撮影

 宝塚歌劇では、普段スポットライトを浴びることのない若手も、舞台の中央で輝ける日がある。約1カ月の公演中に1回きり、入団7年目までの劇団員だけで上演する新人公演(新公)だ。トップスターへの登竜門でもあり、チケットが入手困難な人気公演になっている。

 21日に宝塚大劇場であった月組新公「PUCK(パック)」の終演後、初主演だった男役の朝美絢(じゅん)(2009年入団)は満員の客席を見渡し、涙で声を詰まらせた。「こうしてこの場に立てるのが夢のようです」。ローラースケートがうまく履けないトラブルが起きても、アドリブで笑いに変える度胸も見せた。「お客様は神様だなと思いました」。少年のようにはつらつとやんちゃな妖精役は、まだ若い朝美にぴったり。客席は大きな拍手に包まれた。

 新公は、本公演と同じ作品を同じ衣装やセットを使って上演する。組のトップスターをはじめ、入団8年目以上の劇団員もこの日は客席から見守る。本公演で舞台の端にいる若手にも見せ場が与えられ、演出家はここで有望株を見つける。新公で注目され、スターへの階段を駆け上がることも多い。

 入団6年目の星組男役、礼真琴(れいまこと)(同)も2度の新公主演で舞台経験を積み、次々と大役を任されるスターへと成長した。新公は、組のトップスター、柚希礼音(ゆずきれおん)(1999年入団)の役づくりを間近で学べる絶好のチャンス。宝塚きっての看板スターの一挙手一投足を舞台袖から見つめた。「ポケットに手を突っ込んだり、腕を組んだり。柚希さんがやると自然なのに、私がやると形だけに見えてしまうと相談し…

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