イメージ政治の時代

毎日新聞・立命館大「インターネットと政治」共同研究 巻頭言

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西田亮介(立命館大学特別招聘准教授)

毎日新聞「インターネットと政治」取材班

 選挙において、有権者は、政治家や政党、そして明日の政府をどのような理由で選んでいるのだろうか。また候補者や政党は、有権者に対して、何を訴えかけているのだろうか。

 私たちは2014年衆院選を「イメージ政治」をキーワードに、ネット選挙の分析に取り組む。問題意識はこうだ。今回の衆院選は、唐突に解散が決まったことではじまった。解散の大義についても議論が交わされている。そのような状況で政策について吟味し、十分に議論する時間的余裕があったとも思えない。取材班で議論を重ね、このような政治状況のなかで政治家は政策ではなく、「イメージ」を中心に情報発信を行うのではないか。有権者は政治に対してポジティブな感情を持てないまま投票するのではないか。果たしてそれは私たちが望む政治なのか、という問題意識が浮かび上がってきた。

 政治参加のもっとも直接的で、象徴的な機会である選挙において、人々は政治に対してどのような感情を抱き、候補者と政治家は、何を訴えようとしているのだろうか。両者を繋(つな)ぐインターネットも含めたメディアはどのような役割を果たしているのだろうか。

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