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受験と私

悲喜こもごもの受験の思い出を、各界の「先輩」に聞きました。勉強のコツも紹介。

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公認会計士の山田真哉さん 「好きな教科、嫌いな教科を一つずつ持つ」

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山田真哉さん=東京都内で2014年11月14日、垂水友里香撮影
山田真哉さん=東京都内で2014年11月14日、垂水友里香撮影

 会計学を身近な話題から紹介した「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」などの著書で知られる山田真哉さん(38)。大学受験のまっただ中、阪神大震災で被災しました。避難生活の中での受験勉強やその後、難関の公認会計士試験を制した「受験至上主義」の勉強法とはどのようなものでしょうか。

      ◇

 センター試験の翌々日に阪神大震災に遭いました。家族全員無事でしたが、神戸市灘区の自宅は傾き倒壊の危険があったため、県内の親戚宅に身を寄せました。4人家族の親戚宅に、僕らを含め被災した親戚十数人が避難していました。でも僕には個室が与えられました。「真哉くんは受験生だから、使い」と。同級生の安否すらわかっていないような状況で、ニュースや新聞の訃報欄が気になり、なかなか勉強に集中できませんでした。そのころは英単語帳を読みながら、食料配給の列に並ぶなどしていました。

 そんなとき、大手予備校が被災地の受験生向けに無料、食事付きで寮を開放していることを知りました。浪人生向けだったのですが、予備校が「年齢をごまかして入っていい」と言ってくれ、無事入寮できました。一人神戸を離れ、大阪の予備校の寮に入りました。この寮は大阪大から電車で10分ほどの距離でした。センター試験では思うような点が取れず、第1志望の大阪大に出願していいものか悩んでいましたが、これも何かの縁かと出…

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