巡視船おしか

3月11日の津波乗り越え 今も現役、東北の海守る

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塩釜港に入港する巡視船「おしか」=宮城県塩釜市で2015年2月25日午後0時52分、米田堅持撮影
塩釜港に入港する巡視船「おしか」=宮城県塩釜市で2015年2月25日午後0時52分、米田堅持撮影

 2011年3月11日に発生した東日本大震災で、海上で津波を乗り越えた宮城海上保安部(宮城県塩釜市)の巡視船「おしか」(680トン)が、被災当時の「まつしま」から名前を変えて今も東北の海を守り続けている。

 「おしか」は1980年10月に第11管区海上保安本部(那覇)で「くにがみ」として就役し、09年2月に宮城海上保安部へ配属換えとなり船名を「まつしま」へと変えた。2014年8月に新造船「まつしま」(1250トン)が就役したことに伴い、船名を「おしか」へ変更した。

 震災当時、通信長として乗り込んでいた「おしか」の畠山仁業務管理官(59)によると、地震発生時は相馬港(福島県相馬市と新地町)で搭載しているボートの操船訓練をしていたが、船上でもわかるほど激しい揺れが襲った。津波が来ると判断した乗組員は、すぐにボートを引き上げて沖へ向かった。

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