経済・産業

雇用 水産加工、外国人頼み 人手不足の中、各社工夫も

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 求人と求職のニーズが一致しない「雇用のミスマッチ」が、東日本大震災の被災3県(岩手、宮城、福島)で深刻化している。沿岸部の基幹産業である水産加工業は外国人技能実習生の受け入れ増加に期待しているが、この制度には「途上国支援に名を借りた労働力確保」との批判も出ている。「外国人頼み」が進む被災地の課題は多い。

 旬のイサダ(オキアミの一種)が入った箱がガラガラと音を立ててベルトコンべヤーの上を流れる。脇に立つ作業員は冷凍用ケースに移し替えたりする作業に忙しい。岩手県大船渡市末崎(まっさき)町の水産加工・冷蔵業「山岸冷蔵」。従業員18人のうち外国人技能実習生は2人。いずれも中国人で、黙々と作業をこなす。同社の菅原昌弘会長(74)は「貴重な戦力」と強調する。

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