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福島第1原発事故から4年の巻

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福島第1原発事故から4年の巻
福島第1原発事故から4年の巻

止まらない汚染水 アンダーコントロールまでの遠い道のり

喫茶サクライで、ギョロ星人がピーチサンデーを注文しています。福島第1原発2号機でまた起きた汚染水の流出を懸念しているようです。東京電力は2014年4月以降、放射性物質の濃度が上昇しているのを把握しながら、公表していなかったのですから。国にも報告していませんでした。東電は「調査結果が出たら公表しようと考えていた」ということのようですが……。今回は、どんな流出だったのでしょうか。
2号機の原子炉建屋の屋上には高濃度の汚染水がたまっていて、その一部が雨どいなどを伝って排水路に流れ込み、外洋へ流出しました。未処理の汚染水は、まだ27万トンもあるのです。福島第1原発には汚染水処理施設があるはずですが、それはどうしたのでしょうか。
喫茶サクライで、ギョロ星人がピーチサンデーを注文しています。福島第1原発2号機でまた起きた汚染水の流出を懸念しているようです。東京電力は2014年4月以降、放射性物質の濃度が上昇しているのを把握しながら、公表していなかったのですから。国にも報告していませんでした。東電は「調査結果が出たら公表しようと考えていた」ということのようですが……。今回は、どんな流出だったのでしょうか。 2号機の原子炉建屋の屋上には高濃度の汚染水がたまっていて、その一部が雨どいなどを伝って排水路に流れ込み、外洋へ流出しました。未処理の汚染水は、まだ27万トンもあるのです。福島第1原発には汚染水処理施設があるはずですが、それはどうしたのでしょうか。
処理施設とは、「ALPS」のことですね。汚染水に含まれる放射性物質のうち、トリチウムを除く62種類を除去できるものです。しかし、想定通りには稼働していません。東電は「15年度中の全量浄化処理」を目標にしていましたが、断念せざるを得なくなりました。
別の汚染水対策もあります。「凍土遮水壁」と呼ばれるものです。1号機から4号機を氷の壁で囲んで汚染水の流入を防ぐ計画ですが、世界初の工事ですし、難航が予想されます。
一方、汚染土はどうなっているのでしょうか。
処理施設とは、「ALPS」のことですね。汚染水に含まれる放射性物質のうち、トリチウムを除く62種類を除去できるものです。しかし、想定通りには稼働していません。東電は「15年度中の全量浄化処理」を目標にしていましたが、断念せざるを得なくなりました。 別の汚染水対策もあります。「凍土遮水壁」と呼ばれるものです。1号機から4号機を氷の壁で囲んで汚染水の流入を防ぐ計画ですが、世界初の工事ですし、難航が予想されます。 一方、汚染土はどうなっているのでしょうか。
汚染土は福島県内の40市町村に「仮置き」されていますが、その保管期限が次々に切れています。仮置き場は859カ所にも上ります。2015年2月、福島県は「中間貯蔵施設」への汚染土搬入を容認する決定をしました。(1)汚染土の県外での最終処分(2)自由度の高い交付金の予算化(3)搬入路の維持管理対策(4)輸送や施設の安全確保(5)福島県、大熊町、双葉町の安全協定の締結―を条件にしていましたが、これらが満たされたと判断されたようです。
一方、4号機の燃料棒取り出しは予定通りに終わったものの、炉心溶融を起こした1号機から3号機については、はるかに困難が予想されています。作業フロアの除染、がれきの撤去などが進んでおらず、例えば1号機は予定より2年も遅れることになりました。
汚染土は福島県内の40市町村に「仮置き」されていますが、その保管期限が次々に切れています。仮置き場は859カ所にも上ります。2015年2月、福島県は「中間貯蔵施設」への汚染土搬入を容認する決定をしました。(1)汚染土の県外での最終処分(2)自由度の高い交付金の予算化(3)搬入路の維持管理対策(4)輸送や施設の安全確保(5)福島県、大熊町、双葉町の安全協定の締結―を条件にしていましたが、これらが満たされたと判断されたようです。 一方、4号機の燃料棒取り出しは予定通りに終わったものの、炉心溶融を起こした1号機から3号機については、はるかに困難が予想されています。作業フロアの除染、がれきの撤去などが進んでおらず、例えば1号機は予定より2年も遅れることになりました。
2015年1月には、第1原発と第2原発でそれぞれ、作業員が亡くなっています。第1原発では遮水壁の建設もあって、作業員数は1日当たり約7000人と、2年前に比べて倍に増えています。
また、福島から県外へ避難したまま帰れないでいる人たちは、およそ4万5000人にも上ります。避難者に対する高速道路の無料化が2016年3月まで延長されるなど、細かい対策もありますが、帰りたくても帰れない状況が続いています。
2015年1月には、第1原発と第2原発でそれぞれ、作業員が亡くなっています。第1原発では遮水壁の建設もあって、作業員数は1日当たり約7000人と、2年前に比べて倍に増えています。 また、福島から県外へ避難したまま帰れないでいる人たちは、およそ4万5000人にも上ります。避難者に対する高速道路の無料化が2016年3月まで延長されるなど、細かい対策もありますが、帰りたくても帰れない状況が続いています。

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