日本航空グループで、航空機の誘導や手荷物搭載などのグランドハンドリング業務(グラハン)を請け負っている「JALグランドサービス東京」に、屈強な男性社員に交じって24人の女性が働いている。後ろに束ねた髪をなびかせながらグラハン業務で空港を走り回る西松智佳さん(29)に話を聞いた。【米田堅持】
東京都小平市出身の西松さんは国立音楽大学でピアノを学び、航空業界とは無縁な音大生だった。卒業を前にテレビ制作会社や音楽関係の会社に内定していたので、中学時代から学んだ音楽の知識を活用できる仕事に就くべきか最後まで悩んだ。母親から「本当に良いのか」と念を押されたものの、「就職説明会で航空機を誘導するスタッフの姿にあこがれた」。2009年4月、力仕事で「ガテン系職場」のグラハン女子の道を選んだ。
だが音楽を捨てたわけではない。休日には大学時代の同級生とミュージカルを見に行ったり、ショパンなどのクラシックを弾いて「ピアニスト」に戻ったりすることが、同期の女性社員との女子トークと並ぶ大事なストレス解消となっている。
この記事は有料記事です。
残り858文字(全文1327文字)
毎時01分更新
南米ブラジル北部アマゾナス州で新型コロナウイルス流行の「第…
米国の新型宇宙船「クルードラゴン」で2020年11月に国際…
6年半前、サッカー界のスター、クリスティアノ・ロナルド(3…