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漫画で解説

取り調べが見える?の巻

全過程を録音・録画 増加はしているがまだ一部の事件のみ

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千鶴が「コーヒー豆が無い」と言っています。父親の文太が奥に置いていたようですね。千鶴が取りに行こうとしているので、善蔵も手伝うと言っています。しかし、文太は自分が運ぶと言って善蔵に話を聞き出し始めました。この前の日曜、千鶴とどこかに行き、帰りが遅かったからです。 善蔵は、「あの日は千鶴の気分が悪くなって休んでいた」と、まるで刑事ドラマの取り調べを受けているみたいだと話しました。 しかし、現実には強引な取り調べを防ぐために「可視化」が行われています。可視化とは、部屋にカメラや小型マイクなど専用の機器を設置し、取り調べを録音・録画することです。
警察では、2008年度から取り調べの可視化を試行しています。これにより自白の強要など出来なくなりましたが、全ての取り調べで行っているわけではなく、まだ一部でしか行われていません。 2014年度に警察が全過程を録音・録画した裁判員裁判対象事件の取り調べは、前年度の20倍近くに増えましたが、実施率は全体の17%とまだ少ない状況です。 ただ、1事件あたりの録音録画時間も増えており、裁判員裁判対象事件と検察の独自捜査事件の取り調べの全課程可視化を義務付ける法改正の国会審議が始まりました。 これで冤罪(えんざい)も減るのでしょうか。
弁護側は全事件の可視化を求めていますが、警察や検察には「捜査に支障が出る」と反対する声も根強いのが現状です。京都弁護士会には取り調べの可視化を求める「カシカシカ」というマスコットキャラクターまでいます。 可視化対象には重大事件や、特捜部が捜査する事件が含まれるものの、年間10万~11万件程度ある逮捕・勾留事件の3~4%に過ぎません。鹿児島地裁が違法捜査と断じた「志布志事件」のような公職選挙法違反事件や、冤罪(えんざい)が多いとされる痴漢事件は可視化義務付けの対象外です。
では、海外ではどうでしょうか。 英国や米国の一部州、韓国、香港、台湾やオーストラリアでも可視化義務付けの改革が行われています。 善蔵は、日本でも全過程の可視化を実現してほしいようです。 すると文太は、「では千鶴との交際内容も『全て可視化』するように…」とくぎを刺します。「それはプライバシーの侵害」だと、善蔵は焦っています。 そんな二人を見て、コーヒー豆はまだなのかと千鶴は呆れている様子です。

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