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千の証言

戦後70年を機に、毎日新聞社とTBSテレビは共同で、戦争の悲惨さと平和の尊さを次の世代に伝えていく大型プロジェクト「千の証言」を展開しました。

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<慰安所>兵士たちの会話で知った現実=長野県立科町・尾崎順子さん(84)

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 私の書く事は、大変重要な事と思われます。間もなく終戦になる年の事です。

 軍は兵隊さんを移動させる力がなくなったらしく、一般家族に2、3人ずつ兵隊さんが来て泊まりました。国民は兵隊さんが大好きなので、もう食べ物もない頃でしたが喜んで受け入れました。

 我が家も、ほとんどの家のようにお風呂がないので、私(女学校3年)がお風呂まで兵隊さんを案内しました。その時の兵隊さんのお話です。

 ある日、隊長から「イアンジョが出来たから、皆いってこい」という通達があり、皆喜んで行きました。すると(女性が)たくさん並んでいて、うわさでは日本人ではないとの事。自分の順番になると「1人15分だ」と言われ、やっぱり相手の人は朝鮮人だったので「ホッとするのと、ガッカリするのでした」と、1人の兵隊さんがもう1人の兵隊さんに話していました。

 私は、父が大阪の飛田という色町にいりびたって母をよく欺いていたので、(会話の内容が)よくわかっていました。「朝鮮の女性にこんなひどい事をしていたのだ」とびっくりしました。

 こんな事を書くとますます、対日感情が悪くなると思いますが、軍が命令して、慰安所を作っていたのはたしかだと思います。場所は中国戦線です。

 今まで親友の1人を除いて、お話しできませんでした。子供たちにも恥ずかしい事なので話していません。メイドにもっていくべきか迷いましたが、何かのお役に立てればと思います。

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