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漫画で解説

紙くずになったお金の巻

ジンバブエが自国通貨を廃止 政策失敗でハイパーインフレ

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大輔が、ゼロの数が多いある紙幣を手にしています。 これはおもちゃではなく、ジンバブエが発行した100兆ドルです。 ジンバブエは南アフリカの北に位置しています。 首都はハラレで、面積は日本よりやや広く高原が多い温暖な国です。 そのジンバブエで自国通貨が廃止になり、米ドルとの両替が進んでいるのですが、 ハイパーインフレの影響で、両替レートは1ドル=3京5000兆ジンバブエドルだそうです。 100兆どころではない、ということですね。
政府は何をしていたのでしょうか。 もちろん政府は通貨単位を切り下げる、デノミネーションを2回も実施しました。 しかし2回目の2008年には、卵3個が1000億ドルのハイパーインフレ状態になりました。 公式統計ではインフレ率2億3000万%とされましたが、実際はもっと高かったようです。 100兆ドル札が小銭レベルに見えてきますね…。
どうしてこのようなことになったのでしょうか。 ムガベ大統領が2000年にとった政策に問題がありました。 白人から農地を強制的に取り上げ、黒人に分配する政策を強行。 政策の影響で技術を持つ白人農家が去り、農業生産性は極限に悪化。 人種対立をあおる大統領の姿勢に反発し欧米は経済制裁を行い、経済はどん底まで失速。 財政再建のために通貨が乱発されました。 ムガベ大統領はどのような人だったのでしょうか。 独立闘争を率いた人で国民の人気は高いようです。特に1980年の独立後は、 ジンバブエを「アフリカの穀物庫」と呼ばれるほどに発展させました。
その反面、秘密警察を置くなど独裁色が濃く、 政権内の腐敗も指摘され、国際社会での評価は低いです。 元は豊かな農業大国でした。 ギョロ星人は王子として国の退廃を悲しんでいます。 ジンバブエは通貨が廃止されてどうなるのでしょうか。 実は2009年に米ドルや南アの「ランド」などの多外貨システムを導入したので、 もう国民はジンバブエドルを使っていません。 多外貨システムでハイパーインフレは改善されましたが、 このままでは国民の生活は苦しくなるばかりです。 ギョロ星人は、ギョロ星産ギョロナスのぬか漬けの製法を伝授して 農業を再建させようと張り切っています。

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