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(6)パレスチナの名産、地ビール起業家が語った「信念」

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イスラエル占領下のパレスチナで初の地ビール会社を起こし、日本など世界各地に販路を広げるナディム・フーリーさん=2015年5月、大治朋子撮影
イスラエル占領下のパレスチナで初の地ビール会社を起こし、日本など世界各地に販路を広げるナディム・フーリーさん=2015年5月、大治朋子撮影

 「イスラム教徒が9割を占めるパレスチナで、無添加の地ビールを造る」

 「夢」を書いているのではない。それを成し遂げた起業家がいるのだ。

 パレスチナ人のナディム・フーリーさん(55)。イスラエルが占領するヨルダン川西岸パレスチナ自治区のタイベ村に生まれ育ち、1994年、親戚と共にビール製造会社「タイベ酒造」を起こした。「タイベ」はアラビア語で「おいしい」の意味。創業から今年で21年。政治に翻弄(ほんろう)され、売り上げがガタ落ちしたこともあったが、粘り強い努力でその販路を日本にまで拡大している。

 西岸のパレスチナ自治区は、イスラエルによって周囲を分離壁でぐるりと囲まれ、人と物の出入りを厳しく管理されている。治安情勢次第では、検問所も閉鎖される。しかもパレスチナはイスラム社会で、飲酒はご法度。そんな中でのビール造り。いったいなぜ、どうしてそんなビジネスが成長できたのか。

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