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住宅遺産

人知れず姿消す戦後の名作建築…リスト化や企画展で保存を

旧園田高弘邸=東京都内で、垂水友里香撮影

 近年、戦後日本を代表する建築家が設計した名作住宅の保存・継承に関心が高まっている。取り壊しに注目が集まる公共建築と異なり民間住宅は、相続による分割や所有者の高齢化で解体されるケースが多く、人知れず姿を消している。こうした名建築を後世に残そうと、民間団体「住宅遺産トラスト」(野沢正光代表)が保存すべき「住宅遺産」をリスト化している他、戦後住宅に特化した企画展も各地で開かれている。【垂水友里香】

 東京都世田谷区の閑静な住宅街に建つ木造平屋の「コアのあるH氏の住まい」(1953年)。日本・近代建築の父といわれたアントニン・レーモンドに師事した建築家、増沢洵の設計で、12本の細い柱に囲まれた屋内の中央部に、台所・風呂・トイレなど水回りを集めた「コア」を配置。部屋の増設を柔軟にすることで、家族構成の変化に対応した。敗戦復興期、住宅不足と資材不足を背景に作られた「戦後小住宅」の代表作だ。2000…

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