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SUNDAY LIBRARY

池内 紀・評『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ1』草森紳一・著

◆『絶対の宣伝 ナチス・プロパガンダ1 宣伝的人間の研究/ゲッベルス』草森紳一・著(文遊社/税抜き2700円)

 カギ十字(卍)はナチスのマーク、SAはその突撃隊、SSは泣く子も黙る親衛隊。七十年も前に歴史の舞台から退場した党派集団なのに、今もなお、どこかに機能しているかのようだ。

 ナチスは視聴覚メディアを大がかりに取り入れた史上最初の政党だった。とりわけ略語を好み、ロゴにして図案化した。TVはテレビではない。SSのなかのより抜きの「髑髏(どくろ)部隊」のこと。まっ黒な制服に髑髏のバッチときて、すぐにも劇画に登場できる。Pgはページではなく、党仲間、同志の略語。合計すると30ばかりが、さまざまなマークつきでとびかっていた。

 ヒトラーは選挙運動に小型飛行機で全国を飛びまわり、行く先々でパンフやビラをばらまいた。町々にポップ調の派手なポスターをはりめぐらし、党首を映したトーキー映画を上演。政府に「情報宣伝省」を新設して、初代大臣にヨーゼフ・ゲッベルスを任命した。

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