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漫画で解説

石油業界の再編加速?の巻

出光興産と昭和シェルが経営統合へ 電力事業にも進出

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肉屋の牛島さんと、虎鉄先生がそれぞれの愛車で給油をしています。虎鉄先生は、一番安いこのガソリンスタンドをよく利用しているそうです。すると、肉屋さんが問いかけます。 「石油元売り大手が経営統合するらしいねっ」 出光興産と昭和シェル石油が経営統合に向けて協議を始めたのです。
それぞれ、どんな会社でしょうか。 出光興産は1911年に創業した出光商会が前身で、国内2位。一方の昭和シェル石油は国内5位で、42年設立の昭和石油と、1900年設立のシェル石油が85年に合併した会社です。 「石油元売り」とは、原油などを精製してガソリンや重油などの石油製品を販売する会社のことです。 原油の成分の沸点の違いを利用して、さまざまな石油製品ができます。低い方からですと…… 35度でLPガス▽35~180度でガソリン▽170~250度で灯油や航空機のジェット燃料▽240~360度で軽油▽360度以上で重油――といった具合です。 しかし戦後、原油の輸入は連合国軍総司令部(GHQ)に厳しく制限されていたのです。
1952年にサンフランシスコ講和条約が発効した後は、原油の輸入制限も徐々に解除されました。モータリゼーション(車社会化)も進んだため、石油業界は活況を呈しました。高度経済成長期には、石油元売り会社が15社ほどありました。しかし、統合や買収で、現在では「大手」と言われるのは5社だけです。 5社は、出光興産のほかに▽新日本石油と新日鉱ホールディングスが合併した「JXホールディングス」▽昭和石油とシェル石油が合併した「昭和シェル」▽東燃ゼネラル石油と三井石油が合併した「東燃ゼネラル石油」▽大協石油、丸善石油、旧コスモ石油が一緒になった「コスモ石油」――です。 少子化や低燃費車の普及などでガソリンの需要が減っており、国内のガソリン販売量は2005年をピークに減り続けています。各社とも、経営統合で生き残りを図ろうとしているのです。
また、各社は「本業」の石油関連以外にも、エネルギー関連事業に力を入れています。 電力事業や液化天然ガス、水素、石炭、バイオマス、太陽光発電などですね。電力事業への進出で、生き残りを図ろうということなのでしょう。今後、新たな連携が生まれる可能性もあります。 ところで、虎鉄先生はガソリンを入れに来たのに財布を忘れたようです。肉屋さんに呼びかけます。 「我々も連携しませんか?」

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