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SUNDAY LIBRARY

高橋 敏夫・評『鬼の花火師 玉屋市郎兵衛』小嵐九八郎・著

◆『鬼の花火師 玉屋市郎兵衛』小嵐九八郎・著(宝島社文庫/上下各税抜き730円)

 花火大会といえば今、文学好きなら又吉直樹『火花』冒頭の熱海の花火大会を思いうかべるだろう。巨大な花火を見ようと道を急ぐ人びとに、マンザイの小さな火花を放つ。常識の奔流への必死な抗(あらが)いがのっけからあらわれ、さまざまなエピソードで変奏されるこの作品はたしかに興味深い。

 しかし、常識への抗いは純文学の専売特許ではない。「ご存じ」という常識がならぶ歴史時代小説は、常識の一大容器であるとともに、常識との抗いの宝庫である。

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