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(10)自民党に総裁選が必要な理由

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自民党の新総裁に決まり、石原伸晃幹事長(右)や石破茂前政調会長(右から2人目)と握手する安倍晋三元首相(中央)。いずれも肩書は当時=東京都千代田区の同党本部で2012年9月26日、竹内幹撮影
自民党の新総裁に決まり、石原伸晃幹事長(右)や石破茂前政調会長(右から2人目)と握手する安倍晋三元首相(中央)。いずれも肩書は当時=東京都千代田区の同党本部で2012年9月26日、竹内幹撮影

 「総裁選は党活性化の源泉」。次のリーダーを目指し、競争の中でもまれることで人材が育つ。自民党に脈々と流れてきた思想が途絶えようとしている。9月に予定されている総裁選だが、党内では「安倍続投」が既定路線となり、出馬が有力視された実力者も見送りを決めた。かつて派閥が担ってきたリーダー育成システムの代替案を見いだせない中で、無投票の総裁選は長期的に自民党の危機につながるのではないか。

 一世を風靡(ふうび)した田中真紀子元外相の名を、久々に毎日新聞紙上(8月22日付朝刊東京本社版)で見ることができた。投書欄に、前文部科学相の肩書で、「『新国立』政治家は責任取れ」と投稿していた。「都合の悪いことは官僚に押し付けて、リーダーシップを取るべき政治家たちがほっかむりし、事なきを得ることは断じてあってはならない」「この際、為政者が姑息(こそく)で身勝手な考えを捨てて、潔く責任をとることが…

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