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漫画で解説

川内原発は安全なの?の巻

再稼働し営業運転へ 安全対策導入も火山対応は後回し

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善蔵に話しかけられ、文太さんは千鶴さんとの結婚話だと思い込んだようです。早とちり。そうではなく……。 鹿児島県の九州電力川内原発1号機が再稼働しました。その話題について聞きたかったようです。 1号機は8月11日午前10時半に再稼働(原子炉起動)。午後11時には核分裂反応が安定する「臨界」に達しました。8月14日に発電と送電を開始。8月下旬に出力100%になり、計画では9月上旬に営業運転を開始します。 2号機は10月中旬再稼働(原子炉起動)、11月中旬の営業運転を目指します。 しかし、本当に再稼働して大丈夫なのでしょうか。 福島第1原発事故後の新規制基準で定められた安全対策は導入されたらしいですが、それらは一体、どのような対策なのでしょうか。
主な安全対策として次のようなものが挙げられます。 敷地内断層の活動性はないことを確認▽フィルター付きベント装置(5年間猶予)▽過酷事故に備え電源車、消防車、放水砲を配備▽最大風速100メートルの竜巻を想定▽航空機テロを想定▽想定最大津波を6メートルに引き上げ――などです。 本当にこれで万全なのでしょうか。 九州には過去に巨大噴火したカルデラ(陥没地形)が五つ(阿蘇カルデラ、加久藤・小林カルデラ、姶良カルデラ、阿多カルデラ、鬼界カルデラ)あるのですが、火山対応は後回しなのです。 鹿児島市の桜島は噴火警戒レベル4(避難準備)になっているというのに…
原発がないと日本はやっていけないのでしょうか。実は、そうでもありません。 太陽光発電の普及もあって、今夏は猛暑にもかかわらず電力供給には余裕があるのです。 福島第1原発事故後、火力発電の燃料費が増え、電力各社の経営は悪化て電気料金も値上がりしました。 2014年3月に関西、九州、北海道、東北、四国の電力会社が値上げ、15年3月には北海道電力が再値上げ、中部電力が値上げしました。15年9月には関西電力が値上げし、この頃、原油価格は下落しました。 各社は「再稼働が収益改善につながる」と言いますが、原発の安全対策費は全体で2.6兆円もかかり、再稼働のコストは決して安くありません。 今回の再稼働は見切り発車と言えるでしょう。
他の原発もいずれ再稼働するのでしょうか。 関西電力高浜原発3・4号機は福井地裁が再稼働を差し止め、四国電力伊方原発は地元の同意の行方が不透明です。 再稼働を巡る進展状況は次の通りです。 加圧水型で審査序盤は高浜原発1・2号機、関西電力美浜原発3号機。審査先行は北海道電力泊原発1・2・3号機、九州電力玄海原発3・4号機、関西電力大飯原発3・4号機。審査に合格が高浜原発3・4号機、伊方原発3号機、再稼働が川内原発1・2号機(2号機は10月中旬予定)です。 一方の沸騰水型では、審査序盤が東海第2原発、東北電力東通原発1号機、北陸電力志賀原発2号機、大間原発、中部電力浜岡原発3号機、審査先行は中国電力島根原発2号機、東北電力女川原発2号機、浜岡原発4号機、東京電力柏崎刈羽原発6・7号機です。 原発に想定外の事故リスクは常にあり、安全対策に終わりはありません。 しかし、サクライの安全対策は万全だと文太さんは胸を張ります。 「千鶴ちゃんに手を出すな」と、親衛隊の3人組が目を光らせているからです。

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