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不知火のほとりで

石牟礼道子の世界/32 水脈

 <日曜カルチャー>

祖視の光源、五官の感覚

 9月9日、熊本市の石牟礼道子さん(88)の仕事場に珍しい客があった。磯あけみさん(67)。水俣病闘争の拠点として名をはせた喫茶「カリガリ」(1971年10月〜2014年3月)の名物ママである。私は1990年以降、店に数回行った。もはや闘争の熱気は薄れ、石牟礼さんや渡辺京二さんの姿を見ることはなかったが、カウンター内の磯さんの、世俗の憂いを忘れさせる飄々(ひょうひょう)としたたたずまいや、長時間居座って駄弁にふけっても許容してくれる懐の深さが心地よかった。

 そのカリガリが1年半ぶりに復活する。「(夫の松浦豊敏さんの死去などから)心身ともへとへとでした。こ…

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