メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

SUNDAY LIBRARY

横里 隆・評『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』

いつか終わるからこそ輝く今、当たり前の大切さに気づく

◆『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』ルイス・ダートネル/著 東郷えりか/訳(河出書房新社/税抜き2300円)

 私たちの身の回りは、さまざまな便利なモノ、役に立つ製品で溢(あふ)れている。しかし、それらを構成する細かな部品の製造方法や仕組みに関して、私たちはほとんど何も知らない。知っているのは、ただその使い方だけだ。日常生活においては使い方だけ知っていれば事足りる。スマホを例にとれば、数多くの精密部品の形状や役割、その材質を把握し、なおかつそのメカニズムまで理解する必要などまったくない。そんなマニアックな知識は、製品を作る会社の開発者や技術者に任せておけばいい。そうして多くの人は、使うこと、消費することだけが巧みになった。すっかり消費上手になった私たちは、身の回りにあるモノをゼロから作り出すことなどしないし、できなくなった。

 そこでふと考える。モノではないもの、たとえば人間関係のように店で売っていないものは、ひとりひとりが…

この記事は有料記事です。

残り714文字(全文1162文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 即位礼正殿の儀 安倍晋三首相の寿詞全文

  2. 「お母さん、大丈夫?」呼び掛けに返事なく 次女、階下の100歳救えず 福島・いわき

  3. 名阪国道、奈良知事が異例の有料化要望 トラック流入で事故や渋滞多発

  4. 40代後半「就職氷河期」支援なぜダメなの? 非正規、若年層より多いのに

  5. 皇室 天皇陛下「象徴としてのつとめを果たす」 2000人参列し「即位礼正殿の儀」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです