SUNDAY LIBRARY

小玉 節郎・評『偽りの楽園』トム・ロブ・スミス/著

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

異常なのはどっちか? 読む者を惑わせ続ける

◆『偽りの楽園』トム・ロブ・スミス/著、田口俊樹/訳(新潮文庫/上下各税抜き630円)

 あの『チャイルド44』の作家の新作。読者の期待を「ねじ曲げてしまう」ので、最後まで息苦しい。それは期待に応えていないのではなく、読者を穏やかな気持ちにさせず、翻弄(ほんろう)し続けるということ。

 老後は、二人だけで田園の生活を満喫して過ごすと、スウェーデンに移り住んだ主人公の両親。

この記事は有料記事です。

残り658文字(全文864文字)

あわせて読みたい

注目の特集