もう一度読みたい
<平和と民主主義>新藤兼人さん 原爆を伝え残す義務がある=2005年11月
- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷

今は亡き著名人のインタビューを再録する「もう一度読みたい <平和と民主主義>」第5回は、シナリオ作家・映画監督の新藤兼人さん。2005年11月のインタビューは、構想を抱いていた映画「ヒロシマ」についてだった。「原爆投下は不意打ちの実験。伝え残す義務がある」と語り、核廃絶への強い思いが浮かび上がる。
<2005年11月23日 大阪本社朝刊11面から>
戦後60年。「原爆の子」「第五福竜丸」「さくら隊散る」など、原水爆の被害をテーマにした作品をつくってきたシナリオ作家・映画監督の新藤兼人さん(93)が、新作「ヒロシマ」を構想している。新藤さんといえば、人間の性や家族を追究する姿勢でも知られる。ヒロシマにこだわる根っこには何があるのか。「人間が一人一人どんなふうに殺されたか。原爆が落とされた“瞬間”の映画は撮り残している。世界の人が核について考え…
この記事は有料記事です。
残り3582文字(全文3957文字)