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漫画で解説

国連70周年の巻

現在193カ国が加盟 紛争調停や難民支援 多岐にわたる活動

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2015年は、国際連合(国連)が発足して70年です。善蔵は、虎鉄先生の演説に閉口しているようですが、演説と言えば、第70回の国連総会で各国の指導者らが演説を行いましたね。 以前、スマ町で安全保障理事会(安保理)について取り上げたことがあります。安保理は国際連合の一機関です。国連には、難民高等弁務官事務所(UNHCR)や児童基金(ユニセフ)など、数多くの関連機関があります。 国連の理念を定めた「国際連合憲章」が発効したのが1945年10月24日。この日が誕生日です。発足当時の加盟国は51カ国でしたが、現在は193カ国に増えました。
日本が国連に加盟したのは1956年のことです。 国連の活動は、紛争調停や難民支援、食糧支援、医療活動、教育、気候変動問題など多岐にわたります。 00年の国連ミレニアムサミットでは途上国の開発目標が策定され、貧困や飢餓の半減、妊産婦や乳幼児死亡率低減などに、15年間、取り組んできました。 「ミレニアム開発目標」は、極度の貧困と飢餓の撲滅▽初等教育の完全普及の達成▽ジェンダー平等推進と女性の地位向上▽乳幼児死亡率の削減▽妊産婦の健康の改善▽疾病の蔓延の防止▽環境の持続可能性確保▽パートナーシップの推進――の8分野21項目でした。 この開発目標のおかげで、極貧状態の人口は90年の47%から14%に減少するなど、一定の成果はありました。しかしながら、いまだに8億人以上が極貧状態にあり、国家間や国内でも格差が拡大したのも事実です。
より幅広い分野に取り組むため、2015年の国連総会特別首脳会合で今後15年間の目標を定めた「2030アジェンダ」が新たに採択されました。これにより、ミレニアム開発目標の8分野から17分野に拡大し、先進国も対象になりました。 一方、70年目の節目に各国の首脳らが演説しました。 ロシアのプーチン大統領は「米国は国連軽視だ」と批判、中国の習近平国家主席は国連強化へ向け基金設立を表明するなど、米国主導の国際秩序に挑戦的でした。 また、54年ぶりに米国と国交回復したキューバのカストロ議長は制裁解除を改めて訴えました。 随分、米国批判が目立ちますが、国連も改革が必要なのです。安保理常任理事国の米英仏露中はいずれも核保有国です。安倍晋三首相は演説で、日本の常任理入りに改めて意欲を示しました。
しかし、改革するにもお金がかかります。 加盟各国は国連予算を分担していますが、16年には日本の分担率が減り、1桁になる見通しになりました。かつては日本だけで英仏中露の合計を上回っていましたが、16年からは中国が3位になるようです。 常任理事国の拒否権問題や旧敵国条項、あるいは予算・人員など課題は山積ですが、国連は民生分野で実績を残しており、今後も地球の問題を解決する中心的存在には違いありません。

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