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漫画で解説

世界最大の自由貿易圏の巻

TPPが大筋合意 日米など12カ国が参加 対策はこれから

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「TPP」が大筋合意しました。善蔵はTPPが何だったのかも忘れてしまったようです。 TPPとは「Trans-Pacific Partnership」の略で、環太平洋パートナーシップ協定のことですね。日本、米国、カナダ、メキシコ、ペルー、チリ、ニュージーランド、オーストラリア、マレーシア、ブルネイ、シンガポール、ベトナムの12カ国が参加。主に貿易を盛んにすることを目的に話し合いを続けてきました。初交渉から大筋合意まで5年もかかりました。 大筋合意では、農産品や工業品の関税の削減や撤廃、投資や知的財産権など、21の分野でルールを作りました。実現すれば、世界のGDP(国内総生産)の約4割を占める世界最大の自由貿易圏となります。
日本は、輸入全9018品目のうち8575品目で関税を撤廃することになります。例えば、次のように主な項目で関税が削減されたり撤廃されます。 コメ…米国・豪州に無関税の輸入枠を設定し、当初の計5.6万トンから13年目以降は7.84万トン▽牛肉…当初の27.5%から10年目に20%、16年目以降は9%▽砂糖…精製用原料糖に限り関税を撤廃▽脱脂粉乳・バター…TPP輸入枠として当初は6万トン、6年目以降は7万トン(生乳換算)を脱脂粉乳、バターに設定▽自動車…15年目から削減を開始し、20年目に半減、22年目には0.5%の関税にし、25年目に撤廃▽バイオ・医療品…データ保護期間を原則8年に。 では、これによって私たちの生活はどう変化するのでしょうか。 関税が低くなると、輸入品が安くなるため、例えばワインやチーズは選択肢が増えるでしょう。
更に具体的には、安価な米国産のコメの増加▽パンや麺類の値下がり▽ステーキや焼き肉店の値下がり▽安価な輸入豚肉の出回り▽チーズや菓子などの値下がり▽バターの品薄解消▽輸入品のワインが手軽に手に入る――など。 特に恩恵が期待されるのは工業製品分野です。8割以上の品目で関税が即時撤廃されることになるためです。 また、小売業の進出が規制されていたベトナムなどアジアの新興国に進出することも可能になり、コンビニなどが新興国などに出店しやすくなります。 TPPの発足で、10年後には実質GDPを年3.2兆円底上げする見込みとされています。
しかし、いいことばかりではありません。日本酒などの輸出にはメリットがあるものの、安い農産物の流入で、一番ダメージを受けるのは国内の農家でしょう。 一方、著作権の保護期間は死後50年から70年に延長され、模倣品や海賊版の取り締まりも強化されます。 しかし、TPPには発行条件があり、12カ国中、日米を含む6カ国以上、合計GDPで85%以上の国々での手続き完了が必要になるのです。選挙など、国内の情勢で遅れる可能性もあります。実際に発効するのは、まだ先になりそうですね。

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