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勝間和代のクロストーク

feat.瀧波ユカリ/170 LGBTに寛容な社会を 

イラスト・瀧波ユカリ

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 みなさんは、LGBTという言葉を聞いたことがありますか? 聞いたことがある人はだいたい意味を知っているし、目にしていても、関心がないとなかなか頭に入ってこない言葉の一つです。

     これは、レズビアン(女性の同性愛者)、ゲイ(男性の同性愛者)、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(心と体の性が一致しない性同一性障害などの人)の英語の頭文字をとったもので、性的マイノリティーの多様性を受け入れ、そこに属する人たちを肯定的にとらえようとする概念です。

     LGBTの象徴が虹色の旗「レインボーフラッグ」です。フェイスブックが米最高裁の同性婚合法化を祝って、プロフィル写真をレインボーにするツールを提供したことは記憶に新しいと思います。

     日本では、まだLGBTという言葉の認知度は低く、ネット調査会社のマインドソナーによると、3人に1人しか知りませんでした。性的少数者として条例で位置づけているのも東京都渋谷区など一部に限られています。一方、電通総研の調査では、日本人の7.6%はLGBTだと推測されています。

     LGBTの方に対して、さすがに昨今は明確な差別はなくなってきましたが、当事者が打ち明けにくいことや、打ち明けたとき、同性愛者に「自分のことを襲わないでね」など、異性愛者には絶対に言わないような失礼なことを言われることもあるそうです。

     今回、提案したいのは、LGBTという言葉と、そこに属する人たちが、日本には7.6%いると推測されることを理解していないと、私たちが知らず知らずに相手を傷つける言動を取ってしまうので、LGBTの人たちがいて当たり前の社会を作ろうということです。

     ここでのポイントは、いわゆる「カミングアウト」(公表)を促す必要はないことです。むしろ、カミングアウトの有無も含めて、特別なことではなく、職業、趣味、性格、体形、信仰など、その人の「特徴」としてニュートラルにとらえる雰囲気を作りたいということです。

     例えば、先進的な米系企業、ゴールドマン・サックスや、私が勤めていたマッキンゼーでは、LGBTの人たちへのサポート組織があり、ネットワーキングや説明会、必要に応じた職場の情報提供などで、LGBTの人たちが過ごしやすく、能力を発揮しやすいよう、配慮しています。

     あるいは、タイではたくさんのトランスジェンダーがオフィスや店頭、メディアや行政で働いています。タイのある高校は、生徒の8%がLGBTであることがわかったので、男性トイレ、女性トイレのほかに、専用トイレを作りました。社会に完全に溶け込んでいるのです。

     どうしたら、日本でも、LGBTの人たちがより暮らしやすい寛容な社会環境を作れるのでしょうか? メディアでLGBTの人たちが活躍していることは私たちの理解を後押ししていると思いますが、さらに職業選択の範囲が広がり、法的な保護や福利厚生サービスを受けるためにはどうしたらいいのか?  みなさんがまず、LGBTという言葉を知っていたか、LGBTのみなさんへの環境整備をどうすればよいのかの提案を募集します。

    (経済評論家)

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